干し芋タツマの商品一覧

2013年3月の“お宝ほしいも”

“紅はるか”今シーズン最も注目された新品種です。いち早く角切り芋に加工しました。いの一番の“紅はるか角切り芋”です。

人気急上昇中の紅はるかの角切り芋です。
角切り芋に加工しても紅はるかの美味しさが活きています。

50年近く干し芋の主流品種として作付けされてきた干し芋の横綱『玉豊』、それ以前から干し芋最適品種として人気がある『いずみ』、長年この2枚看板が干し芋の主要品種でした。
毎年多くの品種が開発される中での話です。
それがここ数年変化してきています。

新しい品種は今まで定着することがなかったのですが、約10年前に登場した『玉乙女』から少しずつ新品種が、干し芋産地に定着するようになってきて、ここ数年はその傾向が顕著になってきているのです。

玉乙女とほぼ同じ時期に登場し、玉乙女より遅れはしましたが、5年ほど前から干し芋適正が見直されている『紅まさり』
アントシアニンを多く含むことから、健康面での需要で作られる『紫芋』
蜜芋の触れ込みで人気が沸騰した『安納芋』も、干し芋適正がある品種です。
これらは登場後もわずかですが作付けされ続け、干し芋産地に少しずつですが、根付いてきています。

こういった変化は、消費者の需要の多様化も理由の一つですが、新品種が今まで以上に優れた品種だということが大きな理由です。
そして満を持して登場したのが『ほしキラリ』で、予想外に干し芋適正が期待されているのが『紅はるか』です。

『ほしキラリ』は干し芋用の品種として、玉豊よりも美味しいことを目指した、干し芋加工用のサツマイモとして狙い撃ちで開発されたサツマイモです。
いわばサラブレットです。

それに対して『紅はるか』は、『ほしキラリ』と同じ年のデビューですが干し芋用として開発された品種ではありません。
青果用としての開発ですから、干し芋産地以外の全国で作付けされています。
その点が『ほしキラリ』と違うところですが、この『紅はるか』も干し芋用のサツマイモとしてかなり優れていることから、急速に干し芋産地に広まる可能性が出てきています。
その傾向は『ほしキラリ』を凌ぐ勢いです。

『紅はるか』の利点は、糖度が高く糖化も早いことです。
この点は干し芋用として開発されていないのですが、『ほしキラリ』同様です。
また、製品歩留まりもよさそうなので、平成24年シーズンでは干し芋農家がこぞって『紅はるか』の作付けを望みました。
春の苗調達時期には、紅はるかの苗が品不足になる現象も起きました。

平成24年産はまだ試作段階なので、『紅はるか』の単位面積当たりの収穫量や、畑との相性もまだ不明な部分があるので、今後定着するかは平成25年の干し芋シーズンでその方向性が決まってきそうですが、今の段階では、ここのところ登場してきた新品種の中で最も有望な品種です。

今月のお宝ほしいもは、その“紅はるかの角切り芋”です。
まだ生産量が少ない試作段階だったので、ほとんどが平干し芋に加工されるにとどまりましたが、一部が角切り芋にされました。
多分、“紅はるか角切り芋”は、このお宝ほしいもが、いの一番の商品化です。

今までも、“ほしキラリ平干し芋”“ほしキラリ丸干し芋”“紅はるか平干し芋”はお宝ほしいもでお届けしてきましたが、“紅はるか角切り芋”はもちろん初めてです。

新品種の中でも、一番期待されている紅はるかを真っ先に角切り芋にしました。
今月もお楽しみください。

2013年3月1日 株式会社タツマ 福井保久