
ほしいもとサツマイモのことで知りたいことがあれば是非ご活用ください。


2015年4月の“お宝ほしいも”

『蜜芋』とはよく言いました。甘い丸干し芋に仕上がっています。
甘くてねっとりした食感で、全国的な人気があるサツマイモが安納芋です。
ねっとり系の焼き芋のさきがけで、ホクホクしていた焼き芋とは違うジャンルを作ったのが安納芋と言っても過言ではないでしょう。
最近では、紅はるかをはじめ、紅マサリやクイックスウィート、シルクスウィート等、ねっとりとして甘い焼き芋用のサツマイモがたくさん誕生しています。
安納芋は『蜜芋』と呼ばれているように、とても甘いのが特徴で、干し芋に加工すればそれが凝縮されます。
だから干し芋にしても美味しいサツマイモなのですが、干し芋適正があるかと問われれば、「ない」という答えになります。
甘い干し芋には仕上がりますが、まずはその仕上げる段階に問題があります。
それは安納芋独特の肉質です。
皮むきをしていると、肉が5mm角位に棒状に縦に裂けてしまいがちなのです。
スライスする前に実が崩れやすいのです。
それに加えてもう一つ課題があります。
干し芋産地の気候風土に合っていないことです。
干し芋に加工する原料芋は、ある程度以上の大きさにまで育てなければなりません。
500mlのペットボトルの大きさ位までには育って欲しいのですが、安納芋は、干し芋産地ではそこまでの大きさに中々育たないのです。
ほしいも産地は、サツマイモにとっては寒い気候です。
そして痩せた土地でもあります。
それが種子島特産の安納芋には厳しい環境のようです。
それらの理由から、干し芋に仕上げて美味しくても、産地ではほぼ誰も栽培していません。
栽培しているのはタツマの有機農園位なものです。
けれど今月は照沼渉さんの安納芋の丸ほしいもです。
育たないのを承知で少しだけ栽培してくれました。
しかも嬉しいことに、蜜芋を想わせる丸ほしいもに仕上がりました。
照沼渉さんの干し芋はどれも上々だといつも歓心しています。
この安納芋の丸ほしいもも そのとおり抜群の出来です。
2015年4月3日 株式会社タツマ 福井保久

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