福井保久の二十四節気考

今年の9月8日は旧暦で8月15日、この日は白露(二十四節気)です。

旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠けを1ヶ月とする太陰暦を基準にして、季節がずれていくことを最小限にとどめる太陽暦を組み合わせた暦です。

太陰暦は1ヶ月が29.5日なので、一年を12ヶ月にしてしまうと一年が約11日短くなってしまうので、19年に7回の閏月を定めています。
故に、閏月のない年とある年では一年の日数が異なります。

とても上手くできている暦なのですが、この仕組みで困るのが農業従事者です。

何月何日頃に何をするということを定めることができないのです。
それを補うのが、二十四節気や雑節です。

白露と前後して雑節が二つ、「二百十日」と「二百二十日」があります。
立春から数えて、210日目と220日目で、今年の場合、9月1日と9月11日です。
どちらも台風を警戒する雑節です。

立春を起点とすることで太陽暦になりますから、毎年同じ気象条件の頃を指すことになります。
ちなみに「八十八夜」も立春が起点で、この日を境に霜の心配がなくなることを教えてくれる雑節です。

福井 保久