ブログ 今日のいもたつ

2008年12月

グランドホテル

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ある閉ざされた空間(時間)の中で起こる世界を描いた古典だと
予備知識がありました。

客にとってのホテルという非日常は、ホテルマンの日常が支えています。
客は非日常の舞台でも、そこでは日常のエッセンスを振る舞います。
積み重ねてきた思考と行動や癖、性格、
意識するしないは別として個性として現れます。

非日常のホテルでも、日常でも、どんなことが起きても、
連綿と続く世界のひとこまであることが強調されていました。
道徳的な言い方をすれば、だから出会った人やコトを大事にしよう。
ということでしょうか?

もうひとつ、気になったのがお金です。
お金は偉大な発明品です。
お金は便利なモノです。
それだけなのに、それ以上の価値を感じてしまう愚かさを、
お金が主役になってしまうという
とんだ勘違いから逃れがたいジレンマを描いてもいました。

【いもたつLife】

日時:2008年12月04日 07:15

大地のうた

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映画の作り手の経験と知恵と感性が結集された映像が、
これほど力を持つものか!

自然、人、その感情、生き物、移り変わり
ものを言わない映像は、心に深く訴えかけてきます。

そして、物語は貧しい一家族の日常です。

幸せか不幸せかは、そこに留まっているときにはわからないものです。
この家族は、不幸の真っ只中から幸せに向かう一歩を踏みました。
後からみて、この行為はどっちになるのかはわかりません。

不幸だと感じていた頃が実はとても幸せだったと気づく。
よくあることですし、自分もそう嘆いていた過去を、
この映画のラストで強く感じました。

ささいな、同じような日々や、
ちょっと悩ます出来事のようなイライラする日々は
“このままで良いのか”“いつになったら良い日がくるのか”
なんてことを想いながらの生活が、実はここに幸福がある・・・
そんな解かりきったことが解かっていない。そんな映画でした。

だけどそれは、現代の日本に住んでいるから言える台詞かもしれません。

【いもたつLife】

日時:2008年12月03日 07:08
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