ブログ 今日のいもたつ

2010年03月

一番美しく 1944日 黒澤明

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戦時中の国策映画です。
「女子挺身隊」の工場の様を描いています。
どうしても美化されていると感じますし、
それが故の国策映画でしょう。

今この映画を観て、太平洋戦争のことを、
ああだ、こうだ。言うのは傍観者で、
戦時中のリアルタイムでこの映画がどうとらえられたのか。
きっと人それぞれでしょう。

登場する人たちと同じ気持ちの方も、また、
醒めてみた方もいることでしょう。

当時、映画の与える力は今とは比べ物にはならいことも
わかります。

今は映画ではなく、何で、同じことを、同じ影響を受けているのか?
ちょっと不謹慎にもそんなことも考えながらの鑑賞でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月31日 07:15

ずっとあなたを愛してる 2008仏 フィリップ・クローデル

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「最善」という言葉の意味を深く考えてしまいます。

息子の殺害の代償として、
主人公は己の一生に十字架を架しました。
主人公は最善の選択をしたのは間違いがないではないか、
でも何かが違います。

この映画はそれを語ります。

それは人が本能だけで生きていないから、
そして本能も働いているから、
ではないでしょうか。

許されることではないことをしてしまった主人公ですが、
高貴な生き方をしています。

その主人公が服役してもう一度人として生き直す、
それを肉親、新しい家族や新たな友とともに
丁寧に描かれているとても良い作品でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月30日 09:00

信心はないけれど

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ここが、どれだけ由緒正しいかを今回知りました。

長野市の善光寺に観光で行ってきました。
欧米の映画を見ると、キリスト教とは切り離せられない、
ストーリーやシーンはよくあります。
日本の信仰心との違いを感じます。

何かに手を合わせるという行為は、尊いこと。
ということをあまりにも考えないで長く生きすぎたかな。
と反省します。


こういう場所に多くの人たちが集うから、
実際に自分も来たからまだ良いのでしょうけれど、
もう一歩踏み込んで、なぜ善光寺に来ているのかを、
もう少し重く感じたいとも思いました。

【いもたつLife】

日時:2010年03月29日 07:15

祇園囃子 1953日 溝口健二

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溝口監督の映画には魔力があるかのように、
画面に釘付けになってしまいます。
本作も例外なく。

安定した絵の中に、
演者がまさに役そのものに生きていて、
カメラに余韻が残り、次の展開まで、心が探ります。
その繰り返しです。

この物語では、祇園を舞台に芸者を通して、
人の世の慣わしと、人の本分、
肉親との関係(ここでは一番近い父親との理不尽な関係)
より以上になる他人との関係などが描かれています。

それらのテーマにも引き込まれますが、
テーマが何であれ、釘付けになる魅力を、
今回は鑑賞中感じました。

当時の若尾文子さんの映画は何本か観ていますが、
木暮美千代さんとともに、
この作品の演技がピカイチに感じました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月28日 09:41

ミスティック・リバー 2003米 クリント・イーストウッド

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人の原罪、生きることのやるせなさ
を感じずにはいられません。
それと、時が流れてしまうこと、
それは年を重ねて自己を肯定する論理を身につけてしまうこと
のようにも思えます。

生きること、家族や友人、知人と一緒に、
社会で生きるしかない人は他の生き物とは違う、
生きる怖さと同居しています。

クリント・イーストウッド監督は、
独特の観客を魅了する間合い・流れでそれを作ります。
かつて小津安二郎監督がそれをしたと同じように感じます。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月27日 00:51

ワイルドタウン 2004米 ケビン・ブレイ

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ちょっと展開が安直な感じですが、
あの街の状況で司法だけは機能しているのは、
アメリカの美ですね。

展開が早いのであまり細かいことに
気をとられません。
ストレートにアクション映画として
撮られたという印象です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月26日 07:57

ダイハード4 2007米 レン・ワイズマン

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面白くないとは言いませんが、
頭がクラクラしてきてしまいました。
途中、どっかでこの映画みたことあると
感じていたのですが、ランボーでした。

まだ物が壊れるのかなぁ~、
とドキドキしてしまいます。

ただ、戦闘機ってあんなに小回りができるとは、
発見でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月25日 06:12

シャーロック・ホームズ 2009英 ガイ・リッチー

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19世紀末のロンドンはあんな状況だったこと。
映画の魅力のひとつです。
古い映画はその古さからリアルに、
現代の映画は、その時代考証とお金で実現させてくれます。
(古い映画で時代考証されているものもあります)

物語は、007かミッション・イン・ポッシブルかという感じ。
推理ももちろんありますが。
新しいホームズ像とシリーズ化が前提で作られているようです。

ここのところ最近の派手な映画を数本観たら、
変な疲れ方をします。
おもしろいのですが。

時の流れとともに映画も多様化していますね。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月24日 08:01

アバター 2009米 ジェームズ・キャメロン

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とにかく見ておこう。ということで鑑賞しました。

これを作るのは大変だったろうな。が感想です。

今の技術はどこまでできるのだろうか?
見るものが追いつかないところで、
映像を留めているのか。
そんなこともチラッと感じます。

まぁ過渡期なのでしょう。
そして、これがあたりまえになるのかを、
注目したいですね。

ただどこまで言っても、
作品は精神です。あたりまえですが。

たくさんのジャンルがあって良いですし、
この映画は多くの人が観る内容でしょうから、
3D映画を普及させるのには、
こういう物語は良い選択だったと思います。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月23日 06:52

ウルヴァリン X-MEN ZERO 2009米 ギャビン・フッド

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このシリーズのことは、
なにも知らないまま鑑賞です。

ミュータントものが好きなので、
そこは楽しめました。
それと映像が鮮やかですね。
昔のフランケンシュタイン等の映像とは、
リアル感が違います。が、観客というのはわがままで、
こういう映像に慣れると、凄いと思わないものです。

かえって、光と影の演出の昔の映像に新鮮さや
リアル感を感じてしまいます。

映像がここまできて、次に「アバター」が現れました。
ここからまた、進歩してゆくのでしょう。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年03月22日 09:34
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