ブログ 今日のいもたつ

2012年04月

アーティスト 2011仏 ミシェル・アザナヴィシウス

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できるだけ字幕も廃しています。
映像で全部を伝えることを決め、
必要最小限のフォローで、音と字幕、
要所でサイレントを開放します。

主人公二人はそれを受けての演技です。

ちょっと残念なのは、
その制約に縛られすぎるように感じられてしまったことです。

けれど一貫した作風があり、
爽やかな映画に仕上がっています。

フランス映画ということが味噌で、
サイレントからトーキーに変わるという
映画の歴史の一大事のハリウッド映画を、
ベタベタさせないで、
ちょっと遠目でみて、
尊重しています。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2012年04月20日 07:24

カルテンベルグルードヴィッヒ ドュンケル

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苦味と甘さが同時に余韻として残ります。
でもそれは、飲んでいくと味わえるようなります。

最初の印象は、控えめで、軽いのです。
二杯目、三杯目で旨さがジワジワ感じます。
それに伴って香りも感じるようになるから、
人の味覚は主観的ですね。

飲み始めよりも終わりの方が好印象なビールです。
そういう意味でもドイツビールらしいかもしれません。

【酒呑みのひとりごと】

日時:2012年04月19日 07:50

麦が芽を出してきました

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有機栽培は、なかなか大変です。
現代農業は、農薬や化学肥料が前提で、
それに適応した農業になっていますから、
それを使わないということは、根本から考えも、
方法も変えなくてはなりません。
上手くいかないことだらけです。

とにかく数多くのことを試して、
少しでも効果があることの組み合わせを積んでいます。

そのひとつが、麦で抑草する麦間栽培です。
今年の春は気温が低い日が多く、
抑草する麦の芽が出ず、伸びずでしたが、
ここにきて良い具合になってきました。

【芋日記】

日時:2012年04月18日 07:25

うさぎドロップ 2011日 SABU

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ついていくのが大変でした。
どうしても考えてしまうからです。
主人公はどこに住んでいて、どこに通勤しているのだろう。
そして保育園はどこ?実家はどこ?

なぜか失踪した子供をみんなで捜します。なぜ?
保育園に先生は失踪事件で誰も現れません。

不審なキャラクターも多く登場します。
冒頭の葬式で主人公をみて驚く人々。
子供を強引に引き取りたい謎の女。
失踪事件で怪しい人物。

腑に落ちないことが多いけれど、
この映画の主題は違います。
子育て応援歌で、
高齢社会の子供への愛の賛歌です。

それを思えば、
ちょっと不自然な設定は無視できます。
それよりも子供達にはこれから困難を超えていってほしいと、
特に学芸会のシーンでは泣けてしまいます。

それを思うことは、
今現在の日本を憂う気持ちそのものですね。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2012年04月17日 06:12

今年のメロンは

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昨夏のほしいも産地でのメロンの収穫は、
過去例にみないほどの不作でした。

それを受けて、今年は軒並み作付けを減らしています。
タツマで販売していて毎年大好評の黒沢進さんのメロンも、
「もう作りたくない」と進さんが言っているほど、
昨年はひどい状態でした。

昨年よりも作付けは減りましたが、
進さんが頑張って今年もメロンの準備を進めています。

【芋日記】

日時:2012年04月16日 07:24

さすらいの女神たち 2010仏 マチュー・アマルリック

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けっして優雅ではない、悪く言えばおばさん達がコミカルに、
ストリップまがいのショーの旅芸人一座の、
ロードムービーのような映画です。

のようなと言ったのは、
そこに一座内にイザコザがあったり、
一座が困難を乗り越えるということが起こらないからです。
もちろんイザコザはあります。
それ以前に、この一座の設定が面白いです。

まずは、煌びやかではない。
そしてアメリカの一座がフランスでドサマワリです。
しかも座長はフランスを追放されたプロデューサーです。

普通に進むことも、ましてやハッピーエンドになることはないことが、
冒頭から察します。

そしてイカレタ座長(をはじめ旅芸人達)をみていると、
アウトローの悲劇の物語ではないかと思い始めます。

しかしどこまでも明るい(おばさんのような)ダンサー達、
能天気ですが、ステージに上がればプロそのものです。
そんな彼女らを擁しても座長は屈辱を覆せませんでした。

彼は失意に終わりますが、
彼の最後には彼女らがいた!
潔くそこで気味良く終わるのはこの映画は全般を通して、
敗者に対して、敗者ではないコールを送っているからです。

だから勇気付けられます。

劇中のショーはこの映画の見どころです。
芸術性があるかはわかりません。けれど
世の中が複雑になっていることを充分に感じます。

そしてそれに応えているのが彼女達なのでしょう。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2012年04月15日 09:07

新商品のビールの感想

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「サントリープレミアムモルツ」
新しくなったということで、
久しぶりのプレミアムモルツです。

良くも悪くも、あまい香りが強く、
ここが評価のポイントです。
苦味は後から感じます。

アルコール度数は、5.5%とのことですが、
それを感じさせません。

香りの甘さのせいでしょう。

私は、エビスビール派ですね。

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「アサヒスーパードライブラック」
スーパードライというとデビュー当初を思い出します。
今までの日本のビール観を覆しました。
しばらく飲んでいたことも思い出します。
というわけで、スーパードライ自体は久しぶり、
ブラックが出たので試飲です。

炭酸の効き具合はスーパードライを思わせます。
そして、マイルドな口当たりがブラックの特徴のようです。
苦味も控えめで、甘さが前面という感じです。

ちょっとコカコーラを連想しました。

【酒呑みのひとりごと】

日時:2012年04月14日 07:41

ミラル 2010仏/イスラエル/伊/印 ジュリアン・シュナーベル

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イスラエル建国から50年程を、
ひとりの女性ジャーナリストの半生とともに映像としています。

ニュースで知るイスラエル問題は、
遠い日本ではニュアンスはわからないことを、知識で自覚しています。
その前提でみるのは当然ですが、
あまりにも遠いことを感じます。

物語は主人公が17歳の少女の頃が中心です。
彼女はパレスチナ人です。
イスラエルでの争いに彼女も怒りがあります。
その解決策は、
武力、交渉、譲歩、
映画の中でもその手探りの、そして、
多くの考えがあり、難しさを露出させます。

彼女もどれが良いのかがわかりません。
彼女なりに必死に理不尽に立ち向かいます。


世に起きている紛争は何故起きているのか?
語りつくされている議論です。
人が自由を、それが人らしいから得るための結果なのか。

でも悲劇は起こっています。
この映画は紛争の中で己の人生を全うする人が描かれます。
だから希望の映画です。


でもあまりにも日本とは遠いことがやっぱり離れません。
恵まれていることを感じます。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2012年04月13日 07:22

丁寧な農家

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ほしいも農家の4月上旬は、苗作りが一番の仕事です。
農家により様々な作り方です。
自社の有機農園は化学肥料を使わない、
化石燃料に頼る(電気を使う)温床を使わないので、
どうやって苗床の地温を上げるかも課題になります。

それ以外にも農家により様々な工夫があります。

種芋ひとつひとつを伏せこむ前の確認することはどこでも行いますが、
農家によっては、ひと手間かけて、種芋の両端を切り落としてから、
伏せこむ農家もいます。

それぞれが最善を考えて農作業を組み立てます。

【芋日記】

日時:2012年04月12日 07:38

帰ってきた日本

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演劇「帰ってきた日本」鑑賞しました。
斬新で懐古という相反する雰囲気です。

母と子の強いつながりが題材になりながら、
日本をとりまく国際情勢を茶番のように演出していました。
難しいけれど、ゾクゾクくる感じです。

舞台は昭和30年代、40年前半くらいをイメージさせます。
仕草は、それよりももっとさかのぼります。
江戸時代くらいまでか。
そこで、番場の忠太郎
それと、懐古な日本人気質が芝居されます。
しかもかなりオーバーに。

舞台セットは壊れた日本で、繰り広げられる劇も過去の日本に似た感じです。
それは未来の日本を現し、
過去に似ていて、でも違うのではないか、という表現です。
そして、未来の日本が壊れていくまでを予言したような内容です。
ここまでが第一部。
第二部は、同じ雰囲気のまま、ユーモアときつい風刺の中で進みます。

それは日本が国際社会の中でやっていることを茶番劇としています。

演劇後に、この演劇の監督、鈴木忠志さんと、
劇団SPACの宮城聰さんの対談でわかったのですが、
これは、原作の戯曲の人物をそのままに、
日本やアジア各国とアメリカにすりかえただけとのこと。
でもまさに日本を取り巻く現在までの情勢そのものになるから、
不思議です。


「帰ってきた日本」という題名からは、様々なことが推察されます。
今が危うい。それは誰もが感じることで、
だからといって単純に過去の日本を肯定するとはいきません。
「帰ってきた日本」は可能性は今よりもあるけれど、
“それだけではつぶれる”そういう強い風刺の劇のように感じました。


劇冒頭は、母と子のやりとりが繰り返し続きます。
母にも子にも、それは生きる源で、
それを確認しよう。という言葉はありきたりですが、
やっぱりそこを押さえることが、
閉塞な日本で個人が粋に生きるコツだというメッセージに聞こえました。

【いもたつLife】

日時:2012年04月11日 07:38
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