月別記事

ブログ 今日のいもたつ

熱いトタン屋根の猫

090408blog.jpg

「熱いトタン屋根の猫」という題名ですが、
映画化されると、この題名の意味がよ~くわかります。
(原作は読んでいませんが)
題名ピッタリに映画化されたのかもしれませんが。

原作者がこの物語を作るにあたって、
「登場人物が世に現れたらこういう行動だろう」と想像しながら
書いていったのでしょう。
驚くほどの想像力を感じました。
目の前で起きていることを作品に仕上げたという感じです。


ストーリーは大富豪一家の一日です。

あまりに強烈な生き方の代償は、
極端な家族関係になってしまいました。
一人の帝王は、欠けている心の連鎖を家族に植え付けました。

家族は皆心が痛んでいます。その苦しみから逃れるために、
偽りの生活をしたり、心を空にする生き方をしています。

帝王が愛した、帝王に愛されたい息子の心を修復することは容易ではなく、
長い時間をかけた自分への責めと妻への攻撃でも癒えることはありませんでした。

解決のためには、その原因まで遡るしかありません。
そこにたどり着くためには、帝王の死が条件でした。

映画ですから極端に描かれています。
そして、恐ろしくも感じます。
大富豪の家族だから、こういうことが起こると
どこか遠めから眺めてしまいがちですが、
人の心を見事に描いた作品です。

私達は、極端にしないと、目にみえないことは、みえないのでしょう。
大きいところからながめられるようにいていたいと思いました。

【いもたつLife】

日時: 2009年04月08日 07:30