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現代フランス映画の肖像2(フィルムセンター)

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死人に耳あり 1993仏 ピエール・フランソワ・ルブラン
言い方が悪いですが、
マヌケな殺し屋の短編です。
仕事の依頼の時に補聴器が外れたがために、
相手を間違えます。
17分なので、
必要最小限の中で進みます。
ストーリーはマヌケですが、
メリハリがある演出です。
台詞はほとんどありませんが、
登場人物の事は十分に伝わってきます。
己の職業を習い性としている、
殺し屋稼業の男の
(稼業は殺し屋というだけで他は何も変わらない)
悲しい人生を感じました。
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ルール違反 1998仏 カリム・ドリディ
前半はコメディタッチですが、
シリアスな、現代の先進国と言われている社会の、
有象無象の者たちの、
行き場がない鬱屈した魂が暴発した様が描かれます。
自分を棚にあげてのワガママな暴発ですが、
ルサンチマンは人の性です。
持てるもの
(金だけでなく、才能、それも努力できるという才能)
と持てないもの、
そこには埋められない差があることも事実です。
銃という圧倒的な力でねじ伏せようとする
主人公達の心はわかります。
ほとんどの者はきっかけがないだけで、
大人しくしているのかもしれません。
そんな破滅に向かってしまった行きずりの、
似たものカップルの悲しい物語です。
主人公の男は役者ですが、大根です。
それが、覚悟を決めると迫真に生まれ変わります。
そこからのシリアスな映像に、
すごく惹かれました。
圧倒的な力を振りかざす主人公達に、
憤りと感情移入が起こるクライマックスでした。
日時: 2012年03月19日 07:59

