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ブログ 今日のいもたつ

2013年10月

国境の町 1933ウクライナ ポリス・パルネット

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1914年から1917年までのロシアの西の国境に近い田舎町が舞台です。
市民革命を印象付ける靴工場のストライキからはじまり、
すぐに第一次世界大戦が勃発、内輪もめどころでなくなり、
ドイツ戦の最前線に町の若者は送られます。

前線の戦争描写とドイツ軍捕虜のエピソードが挟まれ、
ロシア革命の始まりまでが語られる映画です。

ストライキ、最前線での戦闘シーン、
ドイツ捕虜と街の娘とのロマンスと捕虜の扱い、
革命描写と矢継ぎ早に、しかも唐突に話が展開され進みます。
時折ユーモラスなシーンも挟まれますが、
町の人々が生きる上での受け身な現実を写します。

20世紀初頭のヨーロッパの複雑さを垣間見るようでした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年10月11日 07:40

幸運の星 1929 フランク・ボーゼジ

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『おとぎ話』です。
物語そのものもそうですが、
映画の中の世界もそうなのです。

冒頭の貧しい主人公が住む家のセットと照明のショットで、
その雰囲気があります。
そして、主演の少女もその衣装もそれを感じます。

話はメロドラマ、
貧しい故に悪さをしてしまう少女と、それを諭す彼、
彼は第一次大戦で足を負傷します。
気立ても男前も良いので少女は惹かれ、彼も少女をあいするのですが、
彼の足を案じて少女母は彼を拒みます。
その変わり少女のために愛のないけれど、
良い縁談に乗っかるのですが、それは詐欺師で、観客はハラハラドキドキです。

ラストに向けて感動の展開になります。
そのセットと雪の演出が素晴らしい、
『おとぎ話』を完結させます。
少女と彼の純愛に心が和む作品です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年10月10日 07:35

昼下がりの情事 1957米 ビリー・ワイルダー

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ビリー・ワイルダー監督、
オードリー・ヘプバーンとゲーリー・クーパー主演の有名なロマンチックコメディで、
一度は抑えておきたい映画です。

プレイボーイ役のゲーリー・クーパーはファン期待の役柄、
オードリー・ヘプバーンとの年の差がありますが、
彼女が恋する相手としては不足なしでしょう。

オードリー・ヘプバーンは、音楽院生役で実年齢よりも幼い役ですが、
十分年相応です。
そして、純真な乙女で、大人のゲーリー・クーパーに見栄を張って、
悪ぶる所は本当に可愛らしいし、全く嫌味がない。
彼女の資質であり、魅力で、それが引き出されています。
対するゲーリー・クーパーも、天真爛漫な彼女に首ったけ、
初老なんですが、無邪気さも粋にみえるところは流石です。

楽団とのやり取りや、犬のエピソードなど、
冗長になりそうな中で、クスッとさせてくれる演出も良かったです。

一度は抑えておきたい、という期待通りの映画でした。



追伸
10/8は「寒露」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「寒露」の直接ページはこちら
寒露

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年10月09日 07:27

華麗なる賭け 1968米 ノーマン・ジュイソン

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ラブロマンスタッチのサスペンスです。

主人公はスティーブ・マックイーン、大金持ちで何不自由ない生活、
それが飽き足らないことから、銀行強盗を企みます。
そして完全犯罪を成し遂げます。彼にとっては命を震わせるゲームで、
それに勝つために、知力を使い、強靭な精神で挑みます。
それが生き甲斐だから。

相手役はフェイ・ダナウェイ、保険調査員として、警察と連んで犯人を追います。
スティーブ・マックイーン同様にクールで切れ者で、彼を追い詰めます。
そしてハニートラップを仕掛けます。

彼女は正体を確信しながら、仕事として(証拠を挙げるために)
彼をしょっぴこうと画策します。
それをゲームとして受ける主人公。
彼にとっては魂が求める駆け引きの相手として不足なく、
彼女との対峙は自分を賭けることです。

いつしか愛し合うようになるのは、お決まりですが、
描写がクールです。
一見二人とも心が揺れ動いているような感じをさせますが、
彼は自分を賭けたゲームとして、
彼女はあくまで仕事として、
そこには一線があります。
この映画はその描写が全てと言えます。

台詞は少なく、仕草と表情と二人の間で、
愛は匂わすだけで、自己が持つ譲れないものをどちらが暴くかという緊張感が、
ラストまでゾクゾクして続きます。

冒頭ものの見事に上手く行った犯行を、
ラストで、もう上手くは行かないところまで追い込まれながら、
主人公は繰り返します。
それは破滅に向かう行為で、何故そんなことを?というところで緊張感はピークに。
そしてドンデン返しです。
その時のフェイ・ダナウェイの演技(演出)がこの映画を象徴していました。

愛した彼が破滅しなかった安堵感。
クールな駆け引きの結末は、してやられてしまった悔しさ。
けれど主人公が犯罪者としてはもう生きられないことを、
決めさせるまで追い詰めた自負。
その全ての感情が込められていました。

主演二人に魅せられた映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年10月08日 07:33

市民ケーン 1941米 オーソン・ウェルズ

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二度目の鑑賞です。
ローアングルカメラでの長回し、光と影のコントラストでの暗示、
パンによる観客へ不安の掻き立てなど、凝った技法が随所に行われていることが、
今回とても感じました。
それが、主人公ケーンの豪勢なのに、空虚な人生と絡むところも見事です。

結末を知らせて、そこから主人公の人生を追うのですが、
冒頭にこの物語を理解するのに必要な情報をダイジェストで伝える脚本も斬新です。
そして新聞王の人生ですからとても自然です。
その後ドキュメンタリーのように進むところも、
キーワードとしての“薔薇の蕾”を観客に意識させるところも上手い進め方です。

世界的に大絶賛の映画だけに、
まだまだ奥が深そうですが、まだまだ私が感じることはこれくらいです。
数年後にまた鑑賞しようかなと思っています。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2013年10月07日 07:26

余計なお世話ですが

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この畑の農家はあまり除草剤を使いません。
初期段階で除草剤を一回使っただけのようです。
一回だけだと、芋掘り前は、かなり草だらけになります。

すべての畑で有機農業をやっていますから、
草取りの大変さと、草の凄さがわかるのですが、
除草剤を一回使うとしたら、初期よりも芋のつるが伸びて来た段階の方が良いでしょう。
初期段階では、機械除草が効きますので、それをこまめにすれば草を抑えられます。
機械除草が出来なくなった段階で一回使えばここまでボウボウにはなりません。
ただしこのやり方は、
畝(うね)上に抑草対策(黒マルチ等)をしておくことが条件になります。

【芋日記】

日時:2013年10月06日 07:21

ビニールハウスの草取り

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有機農園前にビニールハウスを建ててあります。
春は育苗、その後芋栽培、冬は干し場です。
有機ほしいものビニールハウスですから、
ハウス内外、ここも農薬も使いません。
すると、ひと夏越すと、ハウス内だけでなく、
ハウスの間やパイプまで、みっちりと草に覆われます。

毎年アケビがハウスに成ります。
(別の杭を立てておいて積極的に育てたい位、見事な実が付きます)
それをはじめ、パイプと網に絡みついた草取りはは大変です。
また、ハウスとハウスの間の除草も狭いところに手を入れてで、大変です。

芋収穫が始まると、春まで農繁期なので、その前に終わらせておく作業です。


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追伸
10/4に、10月の「毎月お届け干し芋」出荷しました。
今月のお宝ほしいもは、“有機玉豊平ほしいも”です。
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干し芋のタツマ
毎月お届けの「今月のお宝ほしいも」の直接ページはこちら
今月のお宝ほしいも


【芋日記】

日時:2013年10月05日 07:13

草取りはしないけれど

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芋収穫間近なので、畑内での草取りや虫取りはやっていません。
畑周りの収穫準備や、それ以外の受け入れ準備をやってます。
上手く芋のつるが草よりも繁茂した畑は、
9月過ぎればそうそう雑草は目立たないのですが、
上手くいかなかった畑は、どんどん草が目立っていきます。

近隣畑の農家さんごめんなさい。

【芋日記】

日時:2013年10月04日 07:28

<松井久子の生きる力>松井久子 著

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「生きる力」は養っていくものだと改めて気づきます。
それでも世の中はだんだん厳しくなりますから、「生きる力」はより必要になりますし、時と共に個人も守るものができてくるので、より強くが宿命です。

著者は優しく強い人です。そして己をよく知っている。
著者ほどではなくても、自分がどれだけの自律できる力があるか、今からでも、もっとそれを養うことを真剣に考えてしまいました。その先に自立があることも説いてくれていますから尚更です。

そして“人”を冷静に観ています。良い面も悪い面も含めて。その良い面も悪い面も好き嫌いではなく、人とは(男とは、女とは)そういうもんだとして捉えています。
良い悪いは、その場その時に現れることですから、普遍的ではありません。だから冷静に、“今人は”(連綿と続いてきた人の営みのために)「こういうもんだ」という観かたです。それは、男・女としてや、日本・他の国は、という視点からです。

だから、仕事のやり方も王道を貫いています。
どうすれば世に受け入れられるか(需要があるか)、それが的を得ていたとして、世の人に共感(消費)されるようにするにはどういう切り口にすれば良いか、そして、その仕事を現実にするために、高い次元を目指します。(あなたにはできないと世間に言われる仕事を目指す)

著者自身も書いていますが、『切った張った』を突っ走って来ました。その著者が日本(人)の現状を改めて振り返ると、ため息ばかりではないかと感じます。(少し触れています)
その落差の感じ方こそ、どう生きてきたかで、個人個人異なることなのでしょう。
私の感じている尺度との違いは想像するしかありません。

すると、やっぱり、「もっとしっかりしなさい」と遠まわしに言われています。
とにもかくにも、「生きる力をつける力」をつけることから始めます。

【いもたつLife】

日時:2013年10月03日 07:29

平成25年産 山形県川西町のお米

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山形県は農業王国です。
川西町は稲作地帯ですが、周辺は果物が盛んに作られています。
その川西町は米沢盆地にあり、日較差が大きいことから、
高品質の稲作(農産物)が育つ気候です。
水は最上川から豊富に供給されますし、冬は雪深く
これらも美味しいお米ができる要因です。

その川西町の農家(川西産直センター)とも長くお付き合いしていて、
毎年米の視察に訪れます。
産直センターでは、
有機農業と3段階の特別(減農薬・減化学肥料)栽培を行っています。

稲穂が地面すれすれまでもたれている稲もあり、
今年も見事に実っていました。

【米探訪記】

日時:2013年10月02日 07:29
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