イヴの総て
時と共に変わってゆく中をかいくぐった
いやらしさ、いじらしさ、哀れさの人間模様
が描かれていますが、
現代の人が観ると、普遍的なもの、
「人としての現代人の生き方はどうなの!」
と、問われているようです。
私だけかもしれませんが、
「“悪い”ことに麻痺していないか!」
と父親に叱られた感覚です。
【いもたつLife】
時と共に変わってゆく中をかいくぐった
いやらしさ、いじらしさ、哀れさの人間模様
が描かれていますが、
現代の人が観ると、普遍的なもの、
「人としての現代人の生き方はどうなの!」
と、問われているようです。
私だけかもしれませんが、
「“悪い”ことに麻痺していないか!」
と父親に叱られた感覚です。
【いもたつLife】
性善説と性悪説について
人間の頭脳について
それと、心理と真理とは
そんなことが頭を駆け回りながら観ました。
映画としてのおもしろさもたくさん盛りこまれています。
人間は不可解です。
自分の中に何がかくれているのかも考えました。
昔を振り返り、何であんなことをやったのか?
自分が実際にやった行動なのに、
思い出して不思議な感覚になることがあります。
形は違うけれど、本質で繰り返していたりもします。
この映画と同じ怖さが自分の中にもある気がします。
【いもたつLife】
双六でサイコロふって、
駒が進むたびに、どんちゃんあるところ、
それも、ちょっとやりすぎな描写なところが
気になりますが、
今の記憶がほんとうの記憶なのか。
記憶がなくなる不安や恐怖。
未来は記憶が書き換えられる可能性がある設定ですが、
実は、現在でも過去でもあることなのかもしれません。
中世の魔女狩りや、現代の★★★も根底では同じ路線があるような気がします。
ただし、そんなことを映画で感じることができたり、
こういう表現ができることは、とても幸せです。
【いもたつLife】
感情はエネルギーですから、
恋愛が大きな力になるし、生きる力も引き出します。
しかし、それにフタをしてしまうかのようにしていることがあります。
わかっているけどできない、日本人っぽさの自分がいます。
(そうでない方すみません)
映画の中での短い描写ですが、
”過去の旅”がキーとなっていました。
それが主人公の転機でした。
この映画で語りたい重要なことのように感じました。
【いもたつLife】
弱火でじっくり火を入れておいて
気を見て
一気に強火にして
熱々に仕上げる
ヒッチコック映画のコメントは
いつも同じになってしまいます。
「おもしろい」
そして、なんて演出がうまいのだろう
そしてもう一点、この映画では、
いかに観客にも参加させるか?
またまた勉強になりました。
【いもたつLife】
一度深い傷を負ったら、もう二度と幸せにはなれない。
けれど、幸せをつかめるかもしれない。
いや、つかめそうだ。
誰も悪くないけど、やりきれない
けれどそれは、自然な気持ちです。
どうすれば良いかわからないし、動けなくなる。
こんな恋愛は経験がありませんが、
恋愛でなければ、経験があります。
それは、この映画のような鮮やかさはないけれど。
過去の経験を引きずって、
やりきれない感情を持っている自分に、
気がつきます。
映画は代弁してくれます。
大変に個人的な趣味ですが、
ブリジット・バルドー、ジャンヌ・モローよりも
アヌーク・エーメの方が綺麗だなぁ~。
【いもたつLife】
隠されているテーマは重いけど、
自然と拍手喝さいしてしまいます。
ブリジット・バルドー、ジャンヌ・モローの魅力が
引き出されているのももちろんですが、
展開と次から次へと仕掛けられているワナに
はまってしまう自分がいました。
とても先進的で意欲的な作品です。
「こうするぞ」という意気込みが全てを現わします。
映画では顕著にでます。
経営でも同じように現れていることを実感しなくては。
【いもたつLife】
個と全体の関係。
日常の中での葛藤が、
戦争という特殊な環境で現れると、とんでもないことになります。
そのとんでもないことが、20世紀には具現化してしまったのでしょう。
その警鐘が込められていたように感じました。
主人公が戦争ということを、
判断基準にしていないことがとても良かったです。
その中にいた時に本当にできるのか?
(そこには触れていません)
ともかく想定はしていないと出来ない
ということですね。
【いもたつLife】
人の感情は、掛け算や割り算で、
何かの拍子に関数がからむようです。
人は弱いけど、逞しい。
そんなことが感じられました。
東京が舞台で、映画の中の日本人に違和感を持つ
方もいるでしょうけれど、
自分の視点では観れない東京(日本)が、
私にはユーモラスに映りました。
【いもたつLife】
ストーリーが、
よくできたタイムスリップに連れて行ってくれるようでした。
予備知識がないと、ちょっとつかみづらい展開ですが。
「愛している」
男が男につぶやきます。
こういう場面と第三者ではあっても、
真正面に対峙する経験をしました。
ただし、この映画はそれはごく一部でした。
それよりも、ちょっと顔を背たくなることを、
さりげなく観せてくれる描写が心に残ります。
さりげない振る舞いというのは、
わかる人にはわかる、”嬉しさ”が伴います。
江戸の人の振る舞いもそういうことが
多かったようです。
身につけて自然に表現したいですね。
【いもたつLife】