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ブログ 今日のいもたつ

2014年01月

1月が終わります

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ぎんさんも間もなく今シーズンの干し芋作業が終わります。
1月も末になると、
だんだんと終わる農家がでてきます。

【芋日記】

日時:2014年01月31日 06:10

間もなく終了です

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1月一杯で終わるだろうと、
言っていた信義さんの干し場です。
平ほしいもは今並んでいるだけです。

【芋日記】

日時:2014年01月30日 07:05

麦子さんと 2013日 吉田恵輔

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ほんの数日だけど母は子供たちに遅ればせながら生きていく許可を与えました。
正確にはそのヒントですが。

主人公の麦子は25歳位です。本屋でアルバイトしながら声優を夢見てます。
数年前父が亡くなってから、パチンコ店で働く兄(憲男)と二人暮らしです。
ある日幼い二人を棄てた母が現れます。
拒否する二人でしたが、経済的なことが理由で同居を認めます。(兄は出て行きますが)
そして数日後、母は亡くなります。末期癌でした。

その後、納骨のために初めて母の故郷に行った麦子は、
ひょんなことから納骨まで数日かかることになり村に滞在することになり、
若かりし頃の母を知ります。
母は村のアイドルだったこと。(母に瓜二つの麦子は母世代に熱烈歓迎されます)
母は歌手を夢見て上京したこと。
母が料理上手だったこと。

そして、村にいた母の親友のミチルさんに亡き母を、
我侭な旅館の息子に自分と兄を重ねます。
また若き母と今の自分を重ねます。

麦子も憲男も母を許せません。というよりも、
母という存在としません。母はこれ以上やるせないことはありません。
母は棄てた負い目がありましたが、それでも必死で二人に接しました。数日の時間でしたが。

麦子が、母との関係を相対化する物語です。
“子を捨てた親を許してはいけない”という呪縛で生きていました。
もちろん顕在意識でも、母を憎んでいたでしょう。
でもそれは愛が欲しい裏返しです。
それが呪縛では、決して許さないという結論を頑として譲らないことで縛られています。
そこからの解放です。

麦子が母を母として受け入れることができるまでの物語です。
棄てられていたことで母を憎むこと(その他それに纏わる自我の形成)でバランスをとっていたことからの脱皮です。

母が現れた時から麦子の心のバランスが崩れました。でも“許してはいけない”呪縛は頑なです。
母が死ぬまで、死んだ後でもそこからは逃れられませんでした。
けれど村に来て徐々に母がどんな人間だったかを俯瞰できるようになります。
そして私をどう思っていたか、
本当はいつも私といたかったのではないか、
でも棄てた自分だからどう接して良いか解らないという母の気持ちが痛い位に感じてきました。

そして村を出る日(納骨の時)、
麦子は母の娘になることができました。

もし親に棄てられたという十字架を背負っていたとしたら、
ということはその子にしか解りませんが、
自分の存在に関わること、人格を否定された事だということ位はわかります。
日常ではそんなそぶりはなくてもです。
(脳はそれを隠して社会生活を営むからですが)

兄弟はその傷を自分で癒すことができる勇気を母と暮らした数日で受け取れました。
もちろん母が偉いわけではありません。
母は最期を迎える前にどうしても二人と居たかっただけでしょう。
でもそれが良かった。間に合ったのです。

そして偶然にも村に滞在することになったことで、麦子も自我を癒すことができました。

この映画はこういう物語を巧みに観客にみせました。
脚本も演出も良かったです。

兄の憲男は、葬式で麦子とは違い、母との解消を済ませるシーンを筆頭に、
登場人物達の役割が明確で過不足なしです。
また、人物の設定もどちらかというと、主人公も含めて優柔不断なそこらへんにいる人なので、
真実になります。
それと、ユーモアを交えていますし、リズムも良いです。
苦言を言えばわかりやす過ぎることで、もう少し、観客に解釈を委ねて欲しかったことが気になりますが、とても良い映画でした。

その証拠に、
わかりきったラストだったけれど不覚にも涙が出てしまいましたから。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2014年01月29日 07:15

バイロケーション 2013日 安里麻理

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ホラー、サスペンス、SFといったジャンルを横断するような内容ですが、
私は、純愛物語かつ、人格とはを問う物語でした。

バイロケーションとは、ある日もうひとりの自分が現れる現象です。
しかも意志を持っているもう一人。もう一人の自分ですから全て同じですが、
バイロケーションが行ったことは本物にはわからない、けれど本物の行為はバイロケーションには上書きされるというところが味噌です。
しかもバイロケーションは、本物がもつ特徴的な性格をより強く持っているのが本物との違いです。
そして、本物が精神的に追いこられることでバイロケーションが生まれるので、本物の切羽詰まった状況を受け継いでいる(怒りとか恐れとか愛憎等)厄介な存在です。
映画では、そのバイロケーションは本物を殺して本物になるという恐怖を軸に構成されています。
ちょっと辻褄が合わない部分がありましたが、テーマには支障なかったです。むしろ、設定は非常に練られていたというのが印象です。
真実(結末)は予想できないことはありませんでしたが、見せ方も上手く頭の中は謎のまま進みました。

主人公の忍のもう一人の人格(バイロケーション)は存在して良いかを悩みます。
(ここからは本物の忍をオリジナル、バイロケーションを忍と呼びます)
そして、忍は本物がいなければ存在できないという宿命があります。
ネタばれになりますから控えますが、ここがキーです。

オリジナルは忍の存在を知ったとき、存在自体が許せません。私も同じ判断をするでしょう。映画は他の人達のバイロケーションを登場させますがバイロケーションが生まれる経緯が、精神的に本物が追い込まれた存在ですから危険なもう一人という展開です。ですから尚更にそう思うところがありますが。
けれどバイロケーションにも意志があります。本物と同じ環境と状況と才能と性格からはじまり、徐々に本物とは違う進化をするのです。

同じであって別の人となっていくのですが、やっぱり本物あってのバイロケーション
であることを知った忍は悩むのです。

ラストは、オリジナルの忍へのルサンチマンから悲劇になります。

バイロケーションというもう一人が存在したら私はどうするか、しかもバイロケーション
の方が優れた人格に成長するとしたら、他人への嫉妬どころではないでしょう。

だから自分は自分でしかないのでしょう。自己を絶対視できないのが人間でだから悩みます。でも自分とはと問うことは健全に生きるための知恵です。
人生を振り返ると、やっぱり自分のせいで今の状況があるのです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2014年01月28日 07:19

有機いずみ角切り芋です

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大きい原料芋を選ぶので、
丸ほしいも同様にこちらも毎日ほんの少しずつ作っているだけです。

【芋日記】

日時:2014年01月27日 07:22

有機いずみ丸ほしいもです

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美人芋の有機いずみのほしいもを蒸かし始めましたので、
少しずつ丸ほしいもを作っています。
美人の中から丸ほしいもに適度なものを選ぶから、
少しずつです。

【芋日記】

日時:2014年01月26日 07:38

美人芋

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理想的な有機いずみ種です。
とにかく肌が綺麗なのでスタッフが、
「美人芋」と言っていました。

【芋日記】

日時:2014年01月25日 06:31

散歩する霊柩車 1964日 佐藤肇

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ブラックユーモアとサスペンスの犯罪劇です。
芸達者達のチクっとした、笑いに笑えないスパイスが効いたユーモアを混じえながら、
拝金の警鐘と、犯罪から引くに引けなくなる人の性をシニカルに映します。

冷静に観ると非常に愚かな輩達ばかりですが、
己を鑑みて、笑いに笑えなくなる怖さがあります。

幼稚な方法で人を陥れる奴ばかりで、
乗せられる方も負い目があってと、どっちもどっち。
そして互いの立場がコロコロ変わります。

気の利いた落語と一緒で、普遍的な人の業の映画です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2014年01月24日 07:20

年末に蒸かした丸ほしいも

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いずみ丸ほしいもです。
まもなく仕上がりますが、約1ヶ月かかりました。

【芋日記】

日時:2014年01月23日 07:17

つながる読書術 日垣隆 著

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世の中には凡人には想像もできないほどの、
膨大な量を読破していく人がいます。著者もそのひとりです。
著者の「本」についての向き合い方と、「読み方」そこからの人の生き方、
そしてお勧め本の紹介でした。

本はキョーヨーを養うのに必須で、受身の読書から、攻めの読み方にすることで得られるものが違ってくることと、とにかく訓練、量稽古が肝要です。

また、私が一番印象に残ったのは、「著者の土俵を自分の土俵に変換していきましょう」です。読書は自分を鍛えること、そして真実を観る眼を養うことという著者の想いが詰まっているところです。

また全体を通して、著者の生き方がにじみでているのも好感でした。

【いもたつLife】

日時:2014年01月22日 07:39