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ブログ 今日のいもたつ

2012年06月

EMぼかし肥料栽培その後

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EM菌と米ヌカでぼかし肥料を作り、
畑の表面の土に鋤きこみ、
ビニールで覆って熱を加えて、
草を抑えるという栽培を試していましたが、
草を抑えることはできませんでした。

一度草取りをして、サツマイモを植えてみて、
EMぼかし肥料がサツマイモに「どう効くか」は、
この後試しますが、
抑草するのには、もうひと手間かける必要がありそうです。

【芋日記】

日時:2012年06月30日 06:27

ビンボウグサ

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たかおさんの庭先の芝生はいつも綺麗なのですが、
秘密があります。

たかおさんの奥さんが暇を見ては、
ビンボウグサ(と呼んでいる?)草の芽を抜いているからです。

毎日手入れしていも、どこからか種が舞ってくるそうで、
とってもとっても出てくるそうです。

この地味な作業をしているからこそ、
いつも寝転びたくなる庭になっています。

【芋日記】

日時:2012年06月29日 07:34

初スイカ

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今年も黒沢進さんは頑張ってメロン作りをしています。
その様子を見に行ってスイカをご馳走になりました。

スイカを作っている農家は多いですが、
一番早いスイカでした。(とても甘かった)

「メロンがとれると誰も(スイカ)を食べなくなるから」
メロン前に収穫できるように、
ビニールハウス内で早めに育てているそうです。

【芋日記】

日時:2012年06月28日 07:40

2012年6月 治作

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【梅のゼリー寄せ】
梅雨の晴れ間を感じます。
サッパリ美味しく頂きました。
ウニ(夏だけの積丹ウニ)、海老、アワビ(肝も)、ジュンサイ、梅肉
彩りと風味のために、摺り柚子の小仕事がしてあります。
夏っぽいゼリーと中身もです。

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【腐乳と白バイ貝のご飯】
大好きな山椒が利いています。
腐乳の奥深くてクセがある旨みのアクセントになっています。
白バイ貝の肝とで相乗旨さです。
貝の実も甘く、ご飯があるから、
それらの味が鮮明になります。
「美味しい!」

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【お造り(柚子胡椒ゼリーの口直しつき)】
赤身、トロ、アカイカ、平貝、ヒラメ
「ここのところお天気が悪くて定番ばかりです」
とのことですが、その定番のレベルが高いのです。
あま~いアカイカ
あまりにも綺麗なので、ワサビを一口=風味豊かです。
サッパリしながらも貝甘い平貝
ヒラメがもっちりで旨みたっぷりです。
ここで柚子胡椒ゼリーこれも十分美味しいおつまみです。
赤身、いつもそうですが、キメ細かい実です。
味が詰まっています。
トロ、良い醤油が美味しくなるのが良いトロです。
エンガワ、今日のエンガワは歯ごたえが嬉しいタイプです。
料理(お造り)は包丁の芸術ということが舌で実感できます。

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【ボタンはも】
シンプルです。
でも今は、これがベスト。というお椀です。
当然の味付け最小限で、はもとジュンサイと白ウリの素の味が楽しめます。
後からは、梅味を利かせて楽しみます。
こういうのを料理というと実感します。
余談ですが、はもきりしているときからドキドキまっていた料理です。

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【ごま豆腐】
治作定番の定番です。
このタイミングがこのごま豆腐も、これからの料理もひきたてます。
そしてこのごま豆腐は、何よりも治作らしいお迎えのかたちです。
もちろん、酒の友にして味わいを深く感じました。

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【八寸】
トリガイと九条ネギの酢味噌あえ(アサリいり)
九条ネギはネギであって、ネギプラス単体野菜の美味しさがあります。
そこに上品な酢味噌が付き、その酢味噌はトリガイとアサリを引き立てます。
上手な演出の映画や演劇に出会ったようです。

ほおずき(ストロベリートマト)
トマトのようですが、ココナツミルクを入れたような甘みがあります。
日本発の南国風味のフルーツです。
まだかなりレアな食材。
治作のお客さんが品種改良に携わったため手に入ったそうです。

枝豆
おじいちゃんのとれたて絶品の枝豆をいつも食べていますが、
それと同じ美味しさです。これは実は脅威的です。

ウナギの肝
これも夏です。しかもサッパリ系の。
歯ざわりと噛むごとの甘さが味わえます。
これも酒が進んで困ります。

アンキモのソテーちり酢
ちり酢を用意していてサッパリをこの料理でも演出してくれます。
けれどちり酢は強さがあります。
だから強いアンキモと合います。
強くてでも初夏を感じる。上手い料理です。
アンキモながらフォアグラを食べているかのような錯覚を受けます。

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【焼き物 牛】
たいした牛肉です。
旨いけれど牛だけの手柄ではありません。
火加減が絶妙の技です。
そして牛肉はワサビと醤油がやたらと合います。
その両方が良い素材だからこそ、牛肉の美味しさが際立ちます。

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【焼き物 甘鯛】
付け合せのセロリがとにかく手が込んでいます。
土佐酢につけていて、たっぷりのカツオ節につけた、
これだけでも逸品です。
けれどメインは甘鯛です。

いつもと同じで、骨しゃぶりです。
目玉から頬肉は当たり前。
頭の各所をしゃぶります。
その後は肉厚のカマへ。
甘鯛は皮の旨みの香ばしさも味わえます。
もちろん肉もOKなのですが、
やっぱりしゃぶりつきの旨さです。

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【野菜炊き合わせ】
ナス、サトイモ、万願寺トウガラシ、アナゴ
ショウガが利いています。
今日の主題のサッパリです。
そして汁が美味しい。
ひとつひとつに味付けしているいない、その中間ももちろんあります。
それをひと皿にいれる仕事をしています。
どれも素材の味をだして、
ひとつの料理にしています。
これも世界観がある料理です。

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【そーめん】
今日のテーマ(でなくても)ではこれしかありません。
そしてこれも治作の定番で最高の〆です。

今日は薬味もいつものようにたくさん準備してくれましたが、
ソーメンそのものをむさぼりました。
今日のサッパリに即発されていたのかもしれません。

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【水ようかん】
ギリギリ固まっているようかんです。
とろけます。
上品で、小豆が持つ控えめな
でも主張する味。
おしとやかさを保ちつつ確かな味が秘められています。

今回も本当に堪能しました。
人間は生ものです。
だからいつも真剣に接する、
それが気合を入れてというと引いてしまうのですが、
そんな雰囲気でなく自然に、ここは迎えてくれます。

しかもお客ではなく、身内を迎えるようなもてなしであって、
けしてこちらを疲れさせない、
そんな気を許せる迎え方はできそうでできないことです。
根源はやっぱり優しさです。

【いもたつLife】

日時:2012年06月27日 07:23

自然農の田植え

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自然農の稲作の田植えです。
今年は、昨年まで慣行栽培の田んぼでも稲作をしているのですが、
従来までの田んぼと両方の田植えをやったので、
両方の土が明らかに違うことを、目の当たりにしました。

頭では、違うだろうというと、誰もとらえているのですが、
これが実際に触れると、その違いの大きさに驚きます。

土だけでなく、田んぼ内の草の種類と量も、田んぼ内の動物も、
全く異なります。
ふたつの田んぼの距離はほんの数メートルです。
小宇宙とはこのことですね。

【新農耕民族の挑戦】

日時:2012年06月26日 07:45

メロンとスイカの被害

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たかおさんのメロン畑は、大雨と大風で、
メロンの被害はありませんでしたが、
メロンとスイカ用のハウスがところどころ被害がありました。

自然災害に備える場合、
施設を使っている農家では、
農産物を守るか、施設を守るかの選択に迫られます。
(畑は見守るしかありません)

中々決断できないことです。

【芋日記】

日時:2012年06月25日 08:00

6月の天候

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5月下旬から6月中旬が、ほしいも産地での
サツマイモ苗の定植の適期です。
植えた後の雨は歓迎なのですが、
今年は降りすぎました。
おまけに台風もきました。

台風前は警戒して苗は植えませんでしたが、
抑草の麦が倒れました。
収穫用の麦ではないのは幸いです。

苗もしっかり根付いていないと大雨・大風で流されてしまいます。

【芋日記】

日時:2012年06月24日 08:06

SPAC演劇「THE BEE」演出 野田秀樹

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諍いは簡単に始まりますが、終らせることは困難です。
なぜなら、諍いはそれ自身が巨大化し、悪が成長し、そこにとりつく者、物が現れるから。
そんな演劇でした。

主人公井戸は、妻子を救うことが全てだった。
ところがいつの間にか、本当にいつの間にか、
終わりがない諍いになり、それは次へ引き継がれていく争いまでになります。
その争いは、多くの商人たちの格好の餌(ひとつの国が存在するための餌食)にまでされてしまうことを、
ラストには、匂わせるほどに成長してしまいます。

主人公は妻子を救うために、仕方がなく、
最もスピード解決と高い効果を狙って、目には目をの暴力という手段を使います。
そこには大儀名文がありましたし、純粋でした。
ただほんの少しですが、暴力で気を晴らす悪魔の気持ちが「0」ではありませんでした。
その「0」でないところを、悪魔がいるとしたら、悪魔は見逃しません。
そして転げ落ちるように展開します。

主人公の大義名分の『妻子を救う』は、妻子の体を引き裂いても、
己の欲望を満たすためのもの、引き返せない言い訳にすりかわっていきます。
被害者だった主人公が加害者になって、新たに現れた人質の女・子供は、
強制労働を課せられ、体を犯され、体を切り刻まれていくのですが、
心は加害者と同体化していきます。
人の弱さ、愚かさ、であり優しい自分を見つけないと生きられなさであり、
環境に順応する生きる性です。

そして、この犯罪を収める役の警察は、
主人公と争いあうもう一人の男の橋渡し役に変わります。
争うことが目的になった二人にとっての、
必要悪の商人となり、この商人も二人が争いを続けてくれないと困る一人になります。

争いは、それによりそこに恩恵がもたらされるようになり、
それがある限り、ラストに蜂が群がるように、人が群がります。

終わるときは回りに恩恵がもたらせられなくなった時です。
けれど、諍いにかかわった者たち同士の悪意は、
永遠に残り続きます。
そして、次にまた恩恵がもたらせられるとしたら、
爆発する火種としてくすぶります。

演劇は4人劇でした。
冒頭からスピーディーな展開と意外で鮮やかな舞台設営で、
あっという間に観客を引き込み、
前提状況を説明し、笑いをとり、
2幕が本番という構成です。
そこからはシリアスに進みます。

1シーン1シーンに目が離せない濃い内容です。
素晴らしい演劇でした。

【いもたつLife】

日時:2012年06月23日 08:45

モンスターズクラブ 2011日 豊田利晃

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豊田監督自身が持っている現代社会の構図の解釈を、主人公に語らせます。
社会に対しての見方だけでなく、
監督が見える世界も織り込まれているようです。

前言撤回っぽいですが付け加えると、
監督自身が持つとは言いましたが、正確ではありません。
物語の主人公は、アメリカで実在している爆弾魔がモデルですから、
爆弾魔の生き様を汲み取ったエッセンスを利かせているだろうからです。

いずれにしても物語の背景には
夏目漱石の「草枕」と宮沢賢治の「告別」があります。
実在の爆弾魔を主人公においたことで、
筋ができて、監督の想いを語っていました。

メッセージは、
私達は自分の意志で生きているか、です。
また、社会に潜むものを見ているか、
また、小さな家族というコミュニティから大きな社会というコミュニティの中で、
自分の役割ということすら考えていないことへの警告、であったりします。

メッセージはわかりやすいですが、
表現は難解でした。
ここが鑑賞のポイントで、自分がいつも考えている部分までしか、
映像をとらえられなく、映画はもっと深く生き方を説いています。
ただし、そのあたりはどの映画も鑑賞時点での答えしか受け取れないので、
この映画だけではありませんが。

また、真っ白な冬山というキャンバスに、
色をつけることで語っています。
こういう美意識はかなり、観る者にこの映画をゆだねますが、
映画という表現を活かしています。
冬山の自然は美しいけれど人が一人で住むにはとても厳しい。
そこに主人公がいることで社会に対するメッセージを強調させていました。

追伸
昨日は「夏至」でした。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「夏至」の直接ページはこちら
夏至

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2012年06月22日 08:00

農園スタッフのおかげで楽しめます

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台風一過の晴れでしたが、
予想よりも暑くはなりませんでした。
これが6月の台風なのかという体験でした。

有機農園のスタッフは今日は畑を点検しながら仕事に励んでいます。
農作業は大変ですが、(台風等の一次災害をもろに受けます)
元々、自然に触れることや、畑いじりや草花が好きなスタッフばかりです。

その好きが農園前にも現れていて、
植物園といえるほど、草花が充実しています。

今年も色とりどり花が盛りを迎えています。

【芋日記】

日時:2012年06月21日 07:30