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ブログ 今日のいもたつ

2018年07月

サンダカン八番娼館 望郷 1974日 熊井啓

女性史研究家の三谷圭子(栗原小巻)は天草で“からゆきさん”のことを調べます。そこで出合ったのが明治末期から昭和初期まで実際に“からゆきさん”として身を売られた“おサキさん”(田中絹代、若い頃は高橋洋子)です。
最貧層として暮しているおサキさんの元で一緒の生活をすることで、語りたくない過去を聞きだす圭子です。その過去は壮絶なものでした。

外貨獲得のために奨励された“からゆきさん”ですが大日本帝国が国力を付けてくると、国の恥とされ、貧しいが故に騙されるかのごとく外地に出され、地獄のような日々を耐えていた彼女らは国にまで裏切られます。
おサキさんには一人息子がいますが、その過去により息子にも良くは思われていません。

そんなおサキさんですが、圭子に少しずつ心を開きます。圭子も仕事とはいえ、おサキさんを欺いているようで、でもこの事実を誰かが記録しなければという気持ちで取材を続けます。

田中絹代の語りと高橋洋子の姿で、その壮絶な人生が描写されます。痛々しくもあり、でもその事実は確かに日本の歴史です。

圭子は取材を終えるとおサキさんに別れを告げます。寂しいけれど圭子のことを想い量るおサキさんで、圭子の本心を聞いても圭子を責めることもなく、圭子を労わるおサキさんの姿は、どんなに辛い過去があっても人は人を思い遣る心をその人次第で育むことができることを教えてくれます。

人は肩書きではなく、目の前で自分とどんな気持ちで一緒にいるか、それがその人だと言っているようでした。

物語は、圭子がおサキさんを取材している3年前と、現在そのおサキさんが“からゆきさん”として暮していたマレーシアのサンダカン八番娼館の跡地が交錯します。
そしてラストは、その八番娼館にいた女性たちの共同墓地を見つけるところとなります。
お墓参りをする圭子がふと気づきます。
それは、そのお墓は皆日本の方角に背を向けているのです。彼女達の最期の国への抵抗です。とてもショックでした。でも題名は「望郷」なのです。

10代から30代までを演じ分けた高橋洋子さんも名演で、化粧や衣装も素晴らしく後押ししていました。

また個人的に、日本で最高の女優は高峰秀子さんだと常々思っているのですが、この作品の田中絹代さんはおサキさんそのものでした。これを観てしまうと、最高は田中絹代さんとなってしまうほどの名演でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2018年07月31日 09:13

常陸太田も気になります

ほしいも産地の田んぼで、7月中に穂が出揃うのはかなり早いです。
毎年扱っている常陸太田の稲も早いはずです。
予想しているよりかなり暑いということなので、品質を含めて気になります。

【芋日記】

日時:2018年07月30日 09:07

風が吹けば砂嵐

畑をクルマで通るだけで砂埃がもうもうとします。
まとまった雨がないからで、風が吹けばとんでもないことになりそうです。

【芋日記】

日時:2018年07月29日 08:50

育たない畑

この畑はなかなかサツマイモが育っていません。
毎年いくつかの育たない畑があります。
土壌改良が不足していた結果です。

【芋日記】

日時:2018年07月28日 12:02

窒素固定

緑肥作物のクロタラリアです。休耕畑で輪作です。
これが育って鋤き込むことで、窒素分を畑に入れることになります。
窒素固定を言われています。

【芋日記】

日時:2018年07月27日 09:09

有機性を保つために


有機農業では一般農業で使う農薬の飛来を防ぐために、
4m以上の間隔を空けることになっていますが、
雨水が隣の畑を通っての流入も防がなければなりません。
低い畑はそれを防ぐために、畑周りに障壁帯を作ります。
麦を植えてありましたが、枯れたのでクロタラリアで作ります。

【芋日記】

日時:2018年07月26日 09:07

いずみと紅はるか

サツマイモも品種で、味はもちろんですが、育ち方も全然違います。
いずみも紅はるかも、どちらも甘い干し芋に仕上がるのですが、
株は大人と子供くらいに差がでます。

【芋日記】

日時:2018年07月25日 09:15

畝を被った畑

植えた時期や順番でサツマイモの生長が違います。
畝(うね)を被うまで育った畑では、抑草のために畝を被っていたビニール、
黒マルチを剥がしています。

【未分類】

日時:2018年07月24日 09:05

一番赤い人参芋

紅キララも毎年少しですが作付けしています。
紅キララはカロテンを多く含む人参芋で、
他にも人参芋は兼六種やかぼちゃ芋も作っていますが、
紅キララが一番赤くなります。

追伸
7/23は「大暑」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「大暑」の直接ページはこちら
大暑

【芋日記】

日時:2018年07月23日 06:54

自家製たい肥の雑草

夏は、たい肥の山からも雑草が勢いよく伸びてきています。
熟していく過程ではかなりの高温になるので、草も生えないのですが、
完熟が近いと草が出ます。

【芋日記】

日時:2018年07月22日 12:03