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ブログ 今日のいもたつ

2009年03月

浪華悲歌

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主人公のアヤ子だけが、自分にとりついている病(ゾンビかも)
があることを知っています。
その病の原因は、家族にあるのに、家族は気がつきません。
(臭いものに蓋をしている自分に通じます)

家族だけが最後の崖っぷちを凌いでたどり着いた
安息の地だと思っていたのに、あて外れです。
家族のために染み付いてしまった態度に嫌悪されたからです。
代償なのに。

アヤ子の行動の「何故?」に注意を向ければ違う真実が浮かぶのに、
それを気づく土台がないことがキーです。
日常はそんなものです。

この映画は犠牲を払ったアヤ子に焦点があてられています。
そのアヤ子の行動は小さい世界では絶賛されるのですが、
(家族も認めないので、絶賛しているのは私だけかも知れません)
現実では非常識です。

個人差はありますが、
やりきれない想いをもって生きている時があるのがのが誰しもでしょう。
それを現実として赤裸々に現したこの作品でアヤ子が家に帰って来た時の描写の、
私の印象は、
「当然努力を認められたいさ」
「でも無償の愛もあるさ」
「家族でしょ」(家族団らんを求める)
「やっぱり帰る場所はここ」
「(赤ん坊のように)無防備になりたかったのに」

それらが見事に裏切られます。

これは、家庭でのことと限られません。
生きる上で出会う時の条件ではないでしょうか。
家族でさえこうなのだからということを自覚することが第一歩です。

70年以上前の映画ですが、
シチュエーションもとてもモダンでした。
(この舞台背景はとても先進的でしょう)
それと同じで、今生きることの「生き方」を考える質問を現代にも投げかけています。
そして、「私と同じよ」と笑っているアヤ子をイメージもします。

【いもたつLife】

日時:2009年03月07日 06:57

フーデックス2009

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国内でも最大の飲食料品展なので、毎年1日かけて回ります。

計4日開催の二日間が過ぎた時点ですが、
今年は来場者が少ないとのこと。
親しい出展者から聞きました。
これも不況の影響でしょうか。

今回感じたのは、
ますます個を満たす商品が提供されていることです。

酒呑みとしての感想は、
焼酎が相変わらず元気です。
それとイタリアのオーガニックワインがおいしかった!

【いもたつLife】

日時:2009年03月05日 06:36

稲妻

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特異な家庭で生まれた女性が、自分の宿命を受け入れる話でしょうか?
少なくとも私は、主人公と心が重なりました。
これまでの人生を思うと。

これほどまでに、特異な家庭環境ではありませんが、
生まれてきた時点での、自分の境遇を不満と感じたことはあります。
「なんて身勝手だったのか」と振り返り情けなくなることがありますが、
“同じことをしている自分がいます”

だからこの映画は不変です。

家庭環境の特異さはありますが、
それ以外は、本当によくある設定ばかりで、押してきます。
そして、主人公が理想ととらえる兄妹が現れます。

よくできたシナリオだと感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年03月03日 07:59

舞台恐怖症

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真相はどうなっているのか?
鑑賞中ずっと考えさせられます。
最後のドンデン返しに賛否あるようですが、私としては、
充分サスペンスではないかと思います。

ストーリーから推理が多方面に展開されますが、それも楽しいです。
それよりも個人的に楽しいのは、娘と父の関係です

やりとりもよければ、ツーカーな関係も羨ましく、
また、察しがよく、実行力もユーモアもある父親は、
ある意味の理想型です。

世の親父が娘に相手にされないのは、
魅力を磨いていないで、「おやじだ!」と胡坐をかいているからだと、
しみじみわかります。

【いもたつLife】

日時:2009年03月02日 07:02