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ブログ 今日のいもたつ

2009年08月

地震

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今この記事が書けることはありがたいです。
被害にあった方、大丈夫でしょうか。
お見舞い申し上げます。

静岡から茨城へクルマで移動の予定でした。
丁度外に出ようとした時でした。

どこにいようかと迷いながらも窓を開け、
柱に寄りかかっていました。
テーブルの上の猫が2匹驚いて、廊下へ。
とても長い10秒でした。

揺れが収まると家族の無事を確認しに、2階へ、
すべての本棚が見事に倒れていました。
他には、
食器がいくつか割れる。
ビールが割れる。
そこ等じゅうがちらかる。
等々。
この程度の被害でよかったと家族で確認。

会社も心配になってやってきましたが、
冷蔵ケースの菊姫がこの程度のちらかりで
後は問題なし。
「ほっと」しています。

本当に突然でした。
冷静でしたが、どこまで揺れが大きくなるのか?
とても怖かったです。

【いもたつLife】

日時:2009年08月11日 07:02

明日 1988日 黒木和雄

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自国を守るための非常な事態に、不自由なことばかりになっても、
それが、自分の代わりに戦っている援護であれば、
不満があっても国のため、村のため、家族のため、自分のためです。

国土というものは、なによりも大事(なもののひとつ)です。
戦争に正義があるならば、侵略に対して守ることです。

1945年8月8日と9日長崎の家族は、戦時中ということ以外は、
今日の私と同じ生活をしていました。
AM11:02に映画の幕はおります。

第二次大戦では、戦争している国民全ては、
軍人と同じで、いつも明日はわからなかったのです。

志願しなくても一枚の紙で軍行きなだけでなく、
今からわかることは、すべての国民に明日があるかわからなかった。

先の戦争のこれも真実です。

【いもたつLife】

日時:2009年08月10日 06:43

ならず者 1943米 ハワード・ヒューズ

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すこぶる腕が良いガンマン二人と保安官、
ふたりをめぐる女の4人で物語は進みます。

腕が良いだけに尊敬しながら争う二人と、
仕事柄その二人を捕らえる保安官、そして女。
それぞれが、心理的にも物理的にも離れたりくっついたり、
多少違和感がある展開でしたが、
個を基本にした自由の獲得と、
アメリカ西部開拓の時代を重ねていたのかもしれません。

時折、かなり意図的な?を思わせる効果音が気になりました。
しかし、製作年から考えると、先取りだったのかも知れません。

この物語は史実に基づいているようですし、
それを一風変わったアプローチで表現しています。
西部劇は映画枠でみると、かなり大きいジャンルです。
それだけにこういう感じの映画も撮られたと思いました。

【いもたつLife】

日時:2009年08月09日 10:10

お米のイベント0908

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月に2回、隔週でお米の試食会を店頭で開催しています。
前回からビデオ撮りをして、様子をネット上で伝えるように試みていますが。
なかなか大変です。
撮影も編集も手間取っています。

この日もお米2種類と、
特別メニューとして、まぜご飯一品、おかず一品を試食してもらいました。

ご飯もさることながら、特別メニューも好評です。
季節に合ったメニューを考えるのですが、
主婦の皆様ご飯を何にするかは、毎日のことで結構悩みの種のようで、
レシピを熱心に読んでくれて、持ち帰ってくれます。

メニューのバックナンバーも貯まってきましたので、
一度まとめてみるのも良いかとも考えています。

【米探訪記】

日時:2009年08月08日 06:45

M 1931独 フリッツ・ラング

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連続少女殺人事件を柱とした話です。
母親が子供を守ることを主題にしたようですが、
それよりも強いメッセージが伝わります。

当時のドイツの情景を推測するしかない部分はありますが、
犯人を私的な裁判にかける心理と、
それを含めて群集がひとつの方向に塊、動く時の恐さ、
がとても重く描かれていました。

ヒッチコックを思わせるサスペンスの手法も上手く、
そのもおもしろいです。

繰り返しになりますが、
私的裁判は、国家の司法を補う存在にはなりえませんが、
群集が求めるものでもあります。
しかし、一方向へ向かった群集心理の末に生まれたもの、
この場合は私的裁判ですが、とても危険な臭いを放っているものでした。
そして、今みるからかもしれませんが、
それを利用したヒトラーの影もちらつきました。

【いもたつLife】

日時:2009年08月07日 07:12

カルメン故郷に帰る 1951日 木下恵介

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一貫して浅間山の麓で描かれる作品。
家出娘が故郷に錦を飾るのですが、
錦の内容が問題です。

日本初のカラー作品ということが強調されています。

主演のリリーカルメンは、高峰秀子
好きな女優ですが、この作品では私がこれまで知っている魅力とは
違う演技に魅せられました。

自称モダンで芸術家のリリーカルメンとその友人は、
故郷に大きい波紋を運びこみます。
この二人が疾風のごとく残した足跡とは何だったのか、
その時には大きくても、村の人達には、すぐに忘れ去られてしまうそんな跡です。

だけど、それがずっと心に残る何人かもいるし。
ふとこのことを思い出す誰かもいるでしょう。

人がこの世に残すこともこんなことでしょう。
ほんのほんの一握りの大それた何かをする偉人は別として、
これくらいで人生が終わります。
そこに価値が感じられる映画でした。

【いもたつLife】

日時:2009年08月06日 06:47

歌麿をめぐる五人の女 1946日 溝口健二

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戦後の日本は国をあげての努力で、素晴らしい国に復興しました。
こと経済に関しては、全員が必ず生きてゆけることを実現した国です。

ここまで底辺が上がって誰もが、食べることにも困らない、
文化も求めれば誰でも手に入れられるという楽園のように発展しました。

ただし、文化の最高(といったら語弊があるかも)をになう人と、
それを解る人達が居るところがなくなったと感じます。

この映画や同じ溝口監督の「元禄忠臣蔵」を観ると、
日本人であることを確認します。
よくもわるくも描かれているので、直それを感じるのでしょう。

そして真骨頂は、再現です。
魂がこもっているかの映像は、心に響くのです。
それは、セットの忠実さもさることながら、演者も本物追求、
時代考証も出来うる限りだからでしょう。

底流には、人の性があります。これも当然ひきつけられます。
だけどいつも溝口映画で最も引かれるのは、
溝口監督がどうやって製作したかの意気です。

多くの知識で溝口映画は名作だという前提があるから
それを感じるのかもしれませんが、
そうではない、「さあどうだい」という声を感じるのです。

今なるべく多くの映画を観ようとしていますが、それは、
隠居して余生をすごす段階で、もう一度観ておきたい映画を選ぶためのような気が、
こういう映画を鑑賞すると感じます。

【いもたつLife】

日時:2009年08月05日 06:41

剣岳 2009日 木村大作

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時間と労力をかけることが、便利になればなるほど、
価値を高めます。

この映画の時代には当たり前な条件が、
今はあっという間に石油を使って手に入ります。

だからこの映画の一側面は、
同じ条件下にいた者達がお互いを尊敬しあうことです。
それを軍を置いて比較する事で、効果を高めていました。

「記録より記憶」ということもよく言われます、
人が持つ素晴らしさの基準てとても良く出来ています。

隣の人と一緒に喜ぶ事をすることを、
今の世は、何か難しくしているのではないかと感じました。

【いもたつLife】

日時:2009年08月04日 07:05

09年夏の治作

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 夏野菜と蛸の酢の物
夏野菜と蛸の酢の物蛸が野菜の味を引き立てます。
タツマでも夏野菜を作っていますが、こういう味を想像して
野菜作りをすればもっと野菜を丁寧に育てるでしょう。

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 お造り
ヒラメ、マグロ、アワビです。
一番好きな貝がアワビです。火を通したものも
“おいしい!”のですが、料理されたアワビの造りは、
それを凌駕します。(細工がにくいのです)
脇を固める存在ではないヒラメとマグロももちろん絶品。
だけど今日はアワビでチビチビえんえんと菊姫BY大吟醸と
10BY本仕込純米を呑みました。

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 お椀
正斎(しょうさい)フグと白髪ねぎのお椀です。
このお椀がこのタイミングで出てくることも納得。
汁を一度すすると口がお椀から離れません。
お椀にはいつも感動ですが、“夏のお椀”を今日は出してくれて感動。
です。正斎フグはお椀になるために生まれてきたようです。
そして白髪ねぎが憎い演出です。

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 色々
岩ガキが一見メインですが、その通りでその通りではないのです。
そこが治作のすごいところ。
岩ガキは絶品だからコメントはここまで。
先ず第一に取り上げるのはナスの和え物、
治作が誇るごま豆腐で和えてあります。
カマスの寿司も、ここででたか!です。
ウニの黄身蒸し“今だけ料理”ウニの概念を変えます。
ということで長くなるからここまで。
(楽しみました)

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 焼き物
ここまでで紹介していない料理が二つあります。
①からすみご飯、②ごま豆腐、だけど次に進みます。
今日の焼き物は(も)大好物です。いつも頭を出してくれます。
ちょっとずつ崩していって骨をしゃぶるのが幸せです。
今日は井川のとうもろこしの焼き物が添えられました。
夏満喫です!

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 かもナス

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 そうめん

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 デザート

【いもたつLife】

日時:2009年08月03日 07:10

黒いオルフェ 1959仏/ブラジル マルセル・マミュ

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一夜に集約されるのが祭りです。
本作のリオのカーニバルは、
その圧倒的な力強さや熱狂や華やかさで知られます。
そして、この映画にもその様子が納められています。

祭りは世界共通です。
ねぶた等の東北の夏祭りは、リオと同じような爆発的な祭りです。
それ以外にも、各地で各地の人々にしかわからない?
子供の頃から染み付いた祭りに対しての独特の魂が篭っているのが祭りです。

そこでは精神が継承されます。
この物語もオルフェの精神が次世代へ継がれるシーンで終わります。

それをバックボーンにギリシャ神話が展開されていました。
オルフェの神話は知りませんが、
象徴となる出来事は、オルフェの神話を現していることを感じることができます。

映画ももちろんベースの神話も、
どちらも、後に残すことを主眼に語られているようです。
それは、個人がやり尽くしたことを残したい気持ちも当然あるのですが、
伝わることは何かを考えるのが現実です。

だから、いつもの振る舞いが正直に伝わるのです。
神話だって同じことを伝えているのではないでしょうか。

【いもたつLife】

日時:2009年08月02日 14:51