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ブログ 今日のいもたつ

2010年06月

半落ち 2003日 佐々部清

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嘱託殺人が情状になることは、
深く深く考えてしまいます。

ただこの映画は、それを主にしながら、
日本の司法の機能を説いています。
これは、私たちがかなり大事にしなければならないことで、
この物語の警察側、検事側、裁判所側は、一側面であるのでしょうけれど、
こういう現場もありえることをひとつ示しています。

司法が機能していることは、この国が大人であるかの重要な指標です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年06月03日 08:22

ほしいものさつま芋の苗の定植:普通

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マルチとは違い普通の定植は、苗植をえる時に畝(うね)を立てます。
こっちが一般的です。たいていはこっちです。
マルチと比べて作業は楽チンです。

ほしいものさつま芋は、雨が欲しい=水分を根に吸わせたいので、
マルチでない方が、雨が根に浸透します。
逆にマルチはそれを狙って、途中ではがす作業を入れています。

普通とマルチ一長一短です。(何事もそうですね)
だから両方やっています。

【芋日記】

日時:2010年06月02日 06:32

機関車先生 2004日 廣木隆一

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トントン拍子に進みすぎることが気になってしまうのは、
私の心が狭い証拠でしょう。

昭和30年代の世界が、一面からだけですが、
しっかりと閉じ込められています。
瀬戸内海での開発の情景とは違う世界が、
鮮やかな風景とともにカットされているように思いました。

生きているのは種を存続するためです。
ただ人間はそこに人としての意義も求めます。

私たちは今追われてしまって、ただ生きることが大変、
と自分に言い聞かせているような感じです。
教育の大切さも感じる映画でした。

この手の映画ではどうしても「二十四の瞳」が引き合いになります。
あの傑作映画を意識していないでしょうけれど、
亡霊のような存在なのでしょう。
観る方も別の映画でありながら意識しています。
それはさておき良くできている映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年06月02日 06:23

ロレンツォのオイル 1992米 ジョージ・ミラー

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子を持つ同じ親として、惜しみない拍手を主人公夫妻に贈ります。
何にも変えられない、何にも耐えられる、親が子を想う愛と、
人が持つ力の凄さも、希望も、そして怠惰な人の性も映しています。

注目は、社会は何のために存在しているかです。
人が生きてゆくために必要とされた社会は、高度に複雑化しています。
高度ということは褒め言葉ではなく、
応用問題になっているということではないか?
複雑になりすぎたことを言い訳に、
自分の立場を守ることに正当性を見出している。

けれど裸になれば、それらはちゃんちゃらおかしく、
シンプルな法則だけで良いことが解かります。

それを垣間見れれば生きる実感が持てるような気がします。
夫妻の執念はそんなどろどろしたものさえ炙り出しました。

でもそんなことは二人にはどうでも良いことです。
私もこの家族(一族)が安堵して暮らせる日々を祈っています。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時:2010年06月01日 06:53