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ブログ 今日のいもたつ

もてなされています

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干し芋加工が始まる前、
農家を尋ねると、嵐の前の静かさではありませんが、
どこでももてなされます。

行く先々で、
お茶を、お茶菓子を、漬物やら、手料理が出てきます。
お昼はいらないくらいです。

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【芋日記】

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整備も

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干し芋の原料芋を収穫して、
畑を春まで寝かせる準備が終わると、トラクターの整備です。
次には、干し芋加工で大活躍するフォークリフトも整備しておきます。
2月までの長丁場、毎日使いますから、
しっかりと整備しておきます。

【芋日記】

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苦戦している干し場準備

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干し芋加工の準備で一番手間がかかるのが、
干し場作りです。
タツマでは干し場の畑も有機栽培なので、
ひと夏たった干し場の畑は草がかなり根付いています。
それを取り除き整地するところから干し場作りをはじめるので、
毎年苦戦しています。

追伸
一昨日、「プレミアム干し芋セット」販売開始しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ

直接ページはこちら
プレミアム干し芋セット2012

【芋日記】

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準備万端

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日に日に寒くなり、さあいつから干し芋加工をはじめるか、
という準備万端な農家の庭先です。

原料芋も熟成具合と気温、天気を合わせて加工スタートを判断しますが、
もう一段の冷え込みで予定を決めることになります。

追伸
11/22は「小雪」でした。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「小雪」の直接ページはこちら
小雪

【芋日記】

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露天の干し場

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雨よけになるビニールハウス下に
干し場を作るのが一般的なのですが、
昔ながらの露天干しの農家もいます。

朝並べて、夕方取り込んでの作業が大変で、
急に雨が降ればそれこそ往生しますが、
仕上がりがハウス下よりも綺麗な“飴色”になります。

【芋日記】

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我らの生活 2010伊 ダニエル・ルケッティ

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最愛の妻が三人目の子供を産み落とし亡くなります。
主人公は子供達と失った大きな空白を埋めることができるか。
という物語です。
同時にイタリア社会のひずみが盛り込まれています。

映画は出産前の家族のうらやましい程の蜜生活と、
イタリアではあたりまえでしょうか、日曜日に親戚で楽しく過ごすシーンが描かれます。
その後、妻の死、
その前には、物語のキーになる、主人公の不法移民の事故死の目撃があります。

主人公は、妻の死を乗り越えるための目標を金儲けに定めます。
このあたりの価値観が中々しっくりときませんが、物語の核心にリンクしています。

主人公は下請け建設業で、不法移民を不法雇用しています。
もちろん、不法移民は報酬を低く抑えることができますし、そもそもそれをしなければ、ペイできない金額での落札のようで、親会社の思惑がチラチラみえます。
しかし不法移民との仕事は上手く行かず、主人公も追い込まれれば(仕事の遅れと欠陥建設になる)、それにより報酬を受け取れない不法移民も追い込まれます。

主人公の事故の隠蔽も、自分の保身と不法移民の雇用、仕事の継続のための無言の社会同意の結果です。

追い込まれた主人公を救うのが家族です。
また、主人公が家族の応援で挽回した具体的な方法は、
不法移民ではなく、イタリア人を雇用することです。
イタリア人の雇用により、(正確にはこれも不法契約です)
窮地を脱します。金はなくなりましたが。

そこで、金儲けに走る目標が妻を失った喪失を埋める物ではないと気が付き、
子供達と本当の再生に向かう。というところでラストです。

イタリアの家族像とイタリア社会の矛盾を描いた映画で、
なにも起こっていない表面の下には、
人が故意に生んでいる格差の実態があることを示します。
前半の家族愛、一族愛との落差の大きさにそこを受け止めずにはいられません。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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気狂いピエロの決闘 2010西 アレックス・デ・ラ・イグレシア

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ピエロを演じることで、狂気な自己を抑えて生きている二人のピエロが、
本物の狂気のピエロになってしまう物語です。
二人はスペイン内戦とその後の独裁政権下のスペインのメタファーで、
彼らの狂気をスペインの近い過去の出来事と重ねます。
二人に翻弄されるヒロインは、スペインの人々として映ります。

全編、裏側に歴史を匂わせます。
それを前提として、目を覆うほどのシーンを繰り返し繰り返します。
だから破綻しているシナリオなのですが、それが狙いです。

狂気のピエロの一人は、笑わせることが出来ないほどの悲しみを背負い、
心優しい男ですが、悲しみと怒りがはちきれないばかりを心に秘めた、
いつか復讐を成すことを刷り込まれています。

もう一人の狂気のピエロは、子供の支持を受けるエリートピエロです。
笑われることで存在を確認しています。その反動は権力と暴力を振りかざすことで、
その二つでバランスを保ちます。

キーを握るのはヒロインです。
暴力のピエロの下にいます。仕方なく。
離れることができえない女です。
もう一人のピエロの登場は、離れる機会となりました。

彼らの態度、行動、考え、衝動的な生き方を、
彼女のいつまでも、悲劇から抜け出せない姿を、
監督は嫌ってほどみせます。
象徴とわかっていても、目を覆いたくなります。

それほどのことが起きていたことは、
直接に非情なものを伝えるよりも、より深く非情を考えます。
とても悲しいけれど、これほどのことが、
近い過去にあったということです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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ミヒャエル 2011墺 マルクス・シュラインツァー

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冷静で残酷な性犯罪者の日常を淡々と映します。
主人公ミヒャエルは、仕事も私生活も几帳面にこなす、優良サラリーマンです。
少年を軟禁して、性的虐待を加えているとは、誰も到底想像すらできない、
普通よりも有能な男です。

映画は現実にいる男と少年を映しているようです。
男が仕事をしているところから、家族や同僚とのやりとり、
少年との食事の準備、夕食風景、一緒に家事をするところ、
遊ぶところ(屋内と屋外)、性的処理を匂わせるところ等々。

男と少年は傍から見ると円満な親子のようです。
ただ、少し違うのです。
それは軟禁するドアに施錠が付いていたり、
部屋が異常に静かで無機質だったり、
表からは全く窺うことができない(光も漏れない)家だったり、
映画の雰囲気もそんな無機質感でいっぱいです。
けれど、男はフレンドリーに振舞うこともします。
その時の映画はそれなりの雰囲気で、
いっそう不気味な感じになります。

そして、一見普通で少年に情けがある男ですが、
それが全て、己を守ることと、欲望につながっています。
だから男は狡猾かつ冷静で残酷です。

世間体で愛想が良い顔がありながら、いつでも次の準備を進めます。
少年が重い病に倒れると、埋める準備を始めます。
アメとムチを使い分けますし、次の誘拐も試みます。
(代替とアメの保険です)
どこまでも冷静で残酷を淡々と映します。

この映画は、少年の思いがけない抵抗で男が亡くなり、
遺品整理のために家族が家を訪れて、
少年を“みつけるだろう”というシーン直前で終了します。

少年が助かったかはわかりませんが、
解放されたことは間違いありません。
では主人公が健在のままだったら?
少年はどこかで男が掌握できない時点でお払い箱でしょう。
それも用意周到に。

こんな物語は身近にはないと思いたい話です。
でも、この映画は隣で起きていることを想起させます。
現代社会のある一面の精神を浮かび上がらせたと感じました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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しずてつストア セノバ店 試食販売

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セノバ店には、春にも干し芋の試食販売に来ています。
その時よりも好評でした。
やっぱり季節は大事で、干し芋といえば、秋冬です。

「あいにくの雨で、客足は今ひとつでしたね」
という青果担当者の言葉でしたが、
たくさんの方に試食してもらえましたし、
予想以上のご購入があり、とても良い一日でした。

【いもたつLife】

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ムースの隠遁 2009仏 フランソワ・オゾン

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とても複雑な恋愛感情を目の当たりにする映画です。

主人公ムースは、愛する男を失います。
忘れ形見を宿していました。

男の弟がもう一人の主人公です。
彼は異母兄弟の兄を愛していました。
そして、ムースも愛しました。

ムースは生まれた娘を彼(弟)に預けます。

とっても簡単に書きました。
ムースの気持ちをほとんど解釈できなく表面をなぞっています。

ムースは娘の幸せのために弟を選んだこと、
亡くした愛する男との決着であったこと、
彼女の生き方そのものが娘を育てない決断であったこと、
(劇中の彼女を観て)
それら複合の理由をつなげると、
彼女が娘を弟に委ねる結論がなんとなく理解できてきます。

世の中に起こる様々なことに共感する必要はありません。
事実は、今目の前の出来事は、
それを行動しているそれぞれの人の今までの生きてきた結果です。

それを批判すること自体も一歩止まって、根源は何かを考えたいと思っています。

この映画はそれを私に投げかけてくれます。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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