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ブログ 今日のいもたつ

ニーチェの馬 2011洪/仏/瑞/独 タル・ベーラ

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人類の破滅に向かう6日間を、父娘の生活で語ります。
そこには、人が死ぬまで生きる日常と、
絶望であっても日常を営むしかないのが人という生き物そのものを示し、
その生きる様の崇高さを朴訥に現しています。

映画は終始、モノクロの太陽が陰っている画、
世界の終わりをイメージさせる強風の、音と風景です。
唯一終わりが訪れた時のみ静淑になりますが、
その時は太陽は陰りではなく、現れません。

父娘の6日間は絶望(絶命)に進む道です。
しかも父娘は抗う術を講じ得なく、時が刻まれます。
途中、二人以外の人物が登場しますが、
それは破滅を告げる者と破滅を後押しする者の象徴です。
でも父娘は自分の日常において、自己の責任で生きることを主張します。

世界が破滅しなくても、死に行くことが宿命なのが人ですから、
日常を生きるのが生の全うです。
でもこの物語は、人が必死に生きるために確保したものを、
父娘から次々を奪っていきます。
それでも父娘は日常を続けようとします。
そこには絶望の中の生き様の崇高さを語っています。

そして、同じように日々を過ごす中で、
日々はいつもほんの少しずつ変わっていくこと、
それは老いであり、別れであり、失うことであり、できなくなっていくことです。
それを積極的に受け入れることが生きる義務ということを語っている映画です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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風にそよぐ草 2009仏/伊 アラン・レネ

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初老の男、妻子と孫までいる男が、財布を拾います。
そしてあったこともない、財布の持ち主に恋します。
男は失業者で、社会からあてにされていない存在です。
そして、妻も何故か醒めています。

ちょっと情緒不安定な男で、
財布の持ち主の女は、挙動不審な男を最初は受け入れられません。
けれどいつしか女は男が気になって。
という展開です。

女は小型飛行機乗りで、
男は飛行機に憧れていました。
この接点が映画のポイントになっています。

恋する男と、恋された女、男の妻、男の女友達の
不思議な関係の描写で、それぞれの心の底にあるものを醸し出している
そんな物語です。

成熟した社会で、役割を全うできなかった男と
役割を全うしている女達のギクシャクした関係を幻想的に現した映画です。

男と女の恋に共感はしませんが、
不満ではない今の生活に不安があるという現代の現実、
そこに惹かれる物語でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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苗切りも進んでいます

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たかおさんも定植が始まっていました。
一度目の定植が終わり、2度目に向けての苗切りをしていました。

苗も気温が高くなるに連れて、
伸びるスピードが上がってきます。

追伸
5/21は「小満」でした。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「小満」の直接ページはこちら
小満

【芋日記】

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今年も定植がはじまりました

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まだ寒暖差があり、時折冷たい海風で、
サツマイモには少々厳しい気候の時もありますが、
だいたい苗を植える(定植)に適してきた干し芋産地です。

雨予報を気にしながら苗を準備して定植です。
空と土だけの景色に緑が加わりそれがだんだん増えていく
夏へ向かう時期です。

【芋日記】

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麦間栽培2013(改良版)

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抑草、虫除け、土壌改良を兼ねた麦間栽培の
今シーズンの改良版は、
麦間プラス麦わら栽培です。

従来は、畝(うね)間に植えた麦が育ってきたら倒して抑草としていました。
今シーズンはそれに加えて、あらかじめ麦間に稲わらを敷きます。
とっておいた稲わらだけでは不足ですので、
隣の畑に昨秋輪作のために蒔いておいたえん麦を刈って敷いています。

これまで以上に厚くわらを敷くことで、より抑草効果を高めます。

【芋日記】

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EM農法2013年度版

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EMぼかし肥料を使った栽培は、
抑草も期待できますが、サツマイモの形状が良くなる傾向があります。
ただし、畑全体をマルチ=ビニール等で覆う必要があり、
まだ大きな畑での応用はできていません。
また、形状が良くなるのも品種によりけりのようです。

まだ経験値が少ないので、
今年も試験的な試みです。

【芋日記】

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ネギの栽培

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ふとネギは時間がかかる野菜です。
親しい農家が作っています。

だいぶ伸びてきましたが、もう少し伸ばし、太くして、
あらかじめネギの畝(うね)の両脇に盛ってあった土をネギに被せます。

これにより白い部分を長くします。

【芋日記】

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ほしこがね苗

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新品種の『ほしこがね』のポット苗を購入、
育苗ハウス内に移植したましたが、
土に馴染まないのか、なかなか伸びてきませんでした。
一株の苗を伸ばして複数本の苗を作るつもりが、
上手くいきません。
ここにきてようやく伸び始めてきたので、
予定より遅れての定植になりそうです。

【芋日記】

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干し芋産地の田植え

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5月の中旬から下旬にかけて、
干し芋産地の田植えは終わります。
田植えと切り替えで、
干し芋用サツマイモの定植(苗を植える)が始まります。

だんだん気温も地温もサツマイモ定植に適した温度に上がってきました。

【芋日記】

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【試写会】くちづけ 2013日 堤幸彦

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まだ公開前なのでネタばれなしで。

知的障害者の社会的地位に言及している物語です。
当事者以外は誰も望まない最後を迎えます。
究極の選択でした。

何故こうなるのかを考えてしまう時点で、
障害者のこと、それを取り巻く環境のことが、
体感できていないのです。
綺麗ごとで差別しない。区別しない。
としているだけです。
じゃあどうするのという問いにも答えられません。

でもこの物語は、たまたま障害者を題材にしただけでしょう。
いつも起きている知らない実体は他にも一杯あります。

知ろうとしないではなくて、
綺麗ごとで知ってしまった感が満たされてしまう
情報が多いことが仇と思うことがよくあります。

だからこの物語の創り手も、工夫を重ねます。
琴線を刺激するために上質のエンターテインメントに仕立てます。

知ることでは何も起きないということはないはずだからです。

この試写会では、
主演、演出、脚本の宅間孝行さんの舞台挨拶がありました。
「少しでも良いと思ったら口コミしてください」
というメッセージでした。
そしてこの題材のきっかけの事件があり、
その事件は誰にも見向きもされない扱いだったとお話されていました。

笑いもあり、感動もあり、深く考えることができた映画です。
障害者のこと、その焼き写しの社会構図のことも、
多くを知ることができる映画です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

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