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ブログ 今日のいもたつ

芋日記

干し場 2

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平干し芋が乾くまでには、だいたい一週間かかります。
それを見越して7日分の干し場を用意しておきます。

大きい干し芋農家では、簾(すだれ)1000枚分以上の
広大な干し場になります。

なかなか壮観です。

【芋日記】

日時:2007年12月26日 14:56

干し場 1

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雨よけのビニールハウス内に干し場を作り、
乾かすのが主流になっています。
(写真右奥のような感じです)

少数の農家では、今も露天で干しています。
露天の場合には、日が暮れると夜露対策のために
簾(すだれ)を重ねて覆いをします。
翌日の日の出とともに、干し場に広げます。

ハウスの場合その作業が省けるので、
どうしてもハウスが主流です。

仕上がり直前の干し芋は飴色に光ってきます。
その光かげんは露天の方が鮮やかです。

【芋日記】

日時:2007年12月25日 19:56

続・干し芋の前に

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干し柿が丸干し芋タイプなら、
切り干し大根は平干し芋タイプです。
こちらは、晴天が続いた場合、約一週間で乾きます。

干し芋を乾かす前に、切り干し大根。
干し芋を蒸かす前に、餅を蒸かしている農家。

干し芋作りがはじまると、てんやわんやになります。
嵐の前の静けさです。

【芋日記】

日時:2007年11月27日 20:32

干し芋の前に

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もう一押し寒さが進めば、干し芋作りが始まりのですが。

今年は雨が少ないので、干し柿は順調な仕上がりです。
干し柿は干し芋でいう丸干しタイプです。
丸干し芋と同じように、3週間から1ヶ月かかって
干し上がります。

干し柿は干し芋より気温には融通が利きますが、
晴天が、乾くための必要条件になります。

もちろん、より寒くより乾燥している方が好条件になります。

干し芋は気温、湿度、天気での乾燥条件で品質が結構変わります。
干し柿も同じです。(あまり詳しくないですが)

加工品ではありますが、「農産物だなぁ~」
と干し芋屋は思います。

【芋日記】

日時:2007年11月26日 17:05

畑仕事

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鍬を振っていました。
干し芋産地にいると、こういう光景をたまに見かけます。

「生計を立てるために農家をしている」
と農家の定義をすると、
このおばあさんは、もう農家ではありません。

「畑仕事をしていないと落ち着かない」

人それぞれですから、こういうおばあさんばかりではないですが、
割と聞く言葉です。
その姿には、
苦にしていない。ずっとこう生きてきた。淡々としている。
そんな感じがします。

自分が年老いた時、
毎日何をしているだろうか?
どんな気持ちで?

気にしないようにしているのか。
この時に備えて生きているのか。
深いテーマです。

【芋日記】

日時:2007年11月21日 14:56

巨大松ボックリ

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表面がささくれていて、松ボックリのような物体が、
畑からとれました。
スイカ位の大きさです。

実は、干し芋の原料芋です。

てっぺんは、つるの名残りです。
その太さは、それだけで、小さいさつま芋位の太さがあります。

実は、そんなにめずらしくありません。
数え切れないさつま芋が収穫される中には、
こういうのが育つこともあります。

逆に「えっ」と驚くほど小さいさつま芋もあります。
人間と同じです。

もちろん普通サイズが多いのですが、
一番多いサイズを普通、
と言うのですよね。

【芋日記】

日時:2007年11月12日 20:33

ミニミニ収穫祭

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今年は、有機コシヒカリとさつま芋=品種いずみを
会社前で育てたのですが。

有機コシヒカリはすくすく大きくなる様子が、
目に見えてわかります。
分けつも、出穂も、米が熟してゆく様子も
観察できます。

それに比べて、さつま芋は地味でした。
植えた直後は、勢いよくつるが伸びて行きます。
楽しいのはここまで。

伸びきった後は、ずっと同じです。
秋になり枯れてゆくのが、気づかれたか気づかれないか。
そんな様子ですから、誰も
「いずみ(さつま芋)どうなったかなぁ~」
なんて言うスタッフは皆無。

つい先日一人のスタッフが、
「あれ、いつまでおいておくのですか?」
との発言があり、掘り起こしました。

予想どおり? 携帯電話くらいに育ったさつま芋が4本収穫できました。
さてどうしようかと考えています。
誰一人「欲しい」という声が出なかったので。

これを種芋にして、来年30倍以上にして見返してやろうと
心に誓っています。

【芋日記】

日時:2007年11月08日 12:34

ほしいも準備

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芋掘りが終わると、ほしいも加工の準備にとりかかります。

なにせ、一年のうち、ほしいも作りは約2ヵ月半~3ヶ月、
長くても4ヶ月、短ければ1ヶ月半です。

準備は主に3種類。
1、その間に使うものを、しまいこんである所から出してきて、使えるようにする。
2、作業場を整理する。
3、干し場をつくる。

写真は、干し場をつくる第一歩です。
雨よけのビニールハウスの点検・整備です。

普段は、原料芋を作っていた畑が干し場になります。
干し場を作る第一歩です。

干し場作りm含めて、準備が以外に時間と手間がかかります。

【芋日記】

日時:2007年11月02日 17:29

芋運び

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芋を掘った後、その原料芋を、
干し芋にするまでに保管する保管場所に運ぶのが一苦労。
一年の中でも大変な作業です。

畑で、袋かコンテナに入れて、持ち出します。

さつま芋は寒さに弱いために、
各農家ごとに保温対策を工夫しています。

昔は、環境が良い保管場所がなく、
畑に穴を掘って埋めていました。
この作業は大変です。埋める時だけではなく、
原料芋を持ち出す作業も大変でした。

しかし、せっかく作った原料芋が、
干し芋にならずに腐ってしまうことは農家の死活問題ですから、
保管には(今でも)非常に気を遣います 。

今でも種芋を穴で保管する農家があります。

一昨年の大寒波では、建屋の種芋が腐って、穴の種芋が無事だった。
という例もありました。

常識の想定を超えてしまうと、人工は無力ですが、
自然は対応してくれるのでしょう。

【芋日記】

日時:2007年10月25日 08:57

原料芋も天日干し

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収穫から干し芋にするまでに、
長ければ5ヶ月寝かすことになります。
ですから、さつま芋を腐らせないで保管することは
重要なことです。

その方法は農家によってまちまちです。

よ~く日光に当てる(原料芋も天日干し)方法もひとつです。
これは昔からのやり方です。
しかし、手間がかかるので今では、少数派です。

ということは、もっと楽な方法があるということです。

手間を省くと、短所もでてきます。この方法の良さが消えます。
しかし、それを補うことも他の方法でできます。

結局、おいしい干し芋をつくる一番重要なのは、
“心の強さ・深さ”が大事です。

【芋日記】

日時:2007年10月16日 11:54