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ブログ 今日のいもたつ

炎上 1958日 市川昆

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ラストの炎上が見事です。
ここに主人公の心が現れています。
そこまで淡々としたシーンばかりでしたから際立ちます。

吃音の主人公は市川雷蔵、彼を代弁するのが、仲代達也。
二人の表現がこの映画の主旨であり、
原作の匂いなのでしょう。
世の中の矛盾に対しての嫌悪感。
だれもが鬱陶しいと思いながら流されて行くことへの、
怒りを感じます。

三島由紀夫が生きていた時代、
まだ近い過去です。
彼はヒーローでもありました。
その時代は近いのに今とは全く違うことに何故かと、
考えが空回りする鑑賞後でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2011年02月14日 06:13