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ブログ 今日のいもたつ

2012年9月の治作

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銀杏
翡翠色に輝くまさに秋の味覚、
綺麗で食べるのが勿体無い位です。
あまく、ほろ苦く、ねっとりした食感。
銀杏ならではの上品な味わいです。
ひと塩が活きています。

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先付け
秋刀魚の卯の花、梨とパプリカの白和え、揚げナスの田楽、筋子の醤油漬け、栗と枝豆
秋は食材の宝庫です。

良い感じで〆てある秋刀魚と卯の花が合います。
柚子風味が美味しさを一段上げます。

梨、パプリカ、白和えのハーモニー!
(無理やりですとのことですが、そんなことなしです)

秋茄子は嫁に食わすなとはこのことです。

あっさりめの筋子は酒に合うし、(13by山廃純米)
旨みをかねたさっぱりさです。

枝豆らしい、栗らしい、素材を楽しむ贅沢さです。

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からすみご飯
紅白がおめでたい演出です。
(治作のご主人が結婚間近)
からすみで菊姫を飲んで、
ご飯の味を確認して、
両方で美味しくて、ここでもう一度菊姫呑んで、
ひと口で最後のからすみご飯に大満足で、
菊姫をまた堪能しました。

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お造り
赤身、中トロ、ヒラメの昆布締め、カツオ、アワビ、アカイカ

こんな贅沢して良いのでしょうというくらい
豪華でどれもうまい。

ヒラメが綺麗しかも、昆布締めの上手さを感じる締めで、
しかもヒラメの旨さの余韻が残ります。

なんでこんなにコリコリで甘いのか。
包丁の技とイカの手柄です。

イカとは違うコリコリでイカとは違う甘い旨みがアワビです。
そして磯の風味が脳裏まで上手さを刺激します。

カツオはタタキです。
あぶらがのった身に、歯ごたえの良さをプラスさせています。
カツオも大好きですが、今までとは違う味わいの発見です。

きめ細かさが見ているだけでわかり、
それ以上の味を提供してくれるから嬉しいばかりです。

ワサビと醤油が上物でないと、本当の中トロの美味しさが味わえないことが、
わかります。
それだけの中トロでした。

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ハモとマツタケの土瓶蒸し
『あ~おいしい』と思わずもれます。
二杯目も『あ~おいしい』です。
三杯目、やっとどういう味かわかってきます。
そして、大きいマツタケの食感を味わい、
飾り包丁のハモを味わい、大きい銀杏でほろ苦さを味わいます。
ここで気づくのは、菊姫を呑んでいなかったこと。
もう一回りは、菊姫と、土瓶蒸しを楽しめました。

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ゴマ豆腐
いつもタイミングが素晴らしいです。
ハモとマツタケの土瓶蒸しのあの旨さの後に、
別次元で匹敵できるのが、
治作のゴマ豆腐です。
正々堂々の味で堪能し、
菊姫とも合わせ、治作の底力を今日も感じます。

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焼き物・煮物
カモ
カモ、ネギ、カラシ、強いものが拮抗しています。
強い者同士で美味しいというよりも、
荒々しいうまさを味わわせてくれます。

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キンメの焼き魚
見るからに美味しそうで、香りも絶品です。
皮も、身も、骨回りをしゃぶっても、どこも凄く美味しい!

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キンメの煮付け 活き締め ハリ付き
裁いたら針もついていたキンメです。

頭は食べるというよりもしゃぶるです。
身がほぐれるところももちろん美味しいのですが、
身を食べるために骨をしゃぶると、
そこには異次元のうまさがあります。

“むしゃぶりつく”
ほどの味わいは、やっぱりキンメの手柄と、
それを仕入れる手柄と、煮付ける技です。

マツタケご飯
ご飯とマツタケが1対1です。
ご飯にマツタケの味と風味がまとわりついています。
ご飯一粒に旨みが伝わっています。
日本人がご飯を主食にしていることは正解です。
そして、マツタケの上手さを受け止めているご飯はやっぱり偉大です。

イチジクと葡萄のゼリーよせ
残暑が顕著だっただけに、それを癒すデザートです。
秋の素材の暑気払いデザートです。

葡萄は、甲斐路、長野パープル、ロザリオビアンコ
どれも皮ごと食べられます。
爽やかで締めくくりにふさわしいおいしさでした。

【いもたつLife】

日時: 2012年09月26日 07:59