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ブログ 今日のいもたつ

ダーティハリー 1971米 ドン・シーゲル

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爽快感はない物語です。
表面的には勧善懲悪で、事件が解決してヨシヨシですが。

病んでいる社会を憂うばかりの進行です。
俺のルールで裁くようにも見えますが違います。
主人公は守れない場面にぶつかってしまうのです。
やりすぎかもしれませんが、譲れないものがあるからです。

上手く世渡りできないから格好良く見えますが、
主人公は危険な男なのです。
でもその度を越えることに共感します。
そのヒーロー像にあこがれます。

でもこの映画の根底はやっぱり病んだ社会を映しています。
いつの世も病んでない時などないのかもしれませんが、
あまりにも自己都合が勝る社会になったものです。

それを変わりに憂う主人公に自分を重ねるのです。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2013年03月01日 07:34