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【SPAC演劇】イナバとナバホの白兎 演出:宮城聰

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この演劇は、フランス国立ケ・ブランリー美術館の開館10周年記念委嘱作品ということ。
ケ・ブランリー美術館は、ルーブル、オルセー、ポンピドーとともにパリの4大美術館に数えられるということで、そこから直々に新作を作って欲しいというのだから大変な名誉ということと同時に大変な重圧です。
2006年には同美術館のクロード・レヴィ=ストロース劇場のこけら落とし公演として、『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』を上演、2013年にもSPACフランス公演ツアーの一環として同劇場で『マハーバーラタ~ナラ王の冒険~』を上演、そして今回もクロード・レヴィ=ストロース劇場で新作をということだそうです。

だから今回はその期待に応えられるだろうか?と、素人ながらに見守るような気持ちで観劇でした。
前回よりも良い席で観れたこともありますが、パリでも受け入れられるのではないかという感触でした。

レヴィ=ストロースの仮説に対して、それを尊重して敬意を表してSPACが出したひとつの答えが「イナバとナバホの白兎」、とても日本的でもあり、そして普遍的な劇です。
成功して帰ってきて欲しいと願っています。

二度目の感想ですが、役者さん達が気持ちよく演じているなと思いました。練って練って構想し、相当稽古したのがわかります。相当なプレッシャーなはずですが、それを跳ね飛ばすまでやりきってきたのでしょう。

是非頑張ってきて欲しいし、6月パリでの世界初演に先駆けてのプレ講演で観劇できる環境にあることをありがたいとも思いました。

【芋日記】

日時: 2016年05月14日 08:30