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ブログ 今日のいもたつ

座頭市 血煙り街道 1967日 三隅研次

第17作はシリーズ中唯一、近衛十四郎(多十郎役)が出演しています。
市(勝新太郎)との殺陣がもちろんクライマックスです。

不知火検校の市と比べると、ずいぶん庶民派になっています。コミカルな按摩が実は凄腕というのは受けますし、弱い者の味方でなければシリーズは続きません。

ふとしたことで子連れになってしまい、この子を父親の元に送り届けることになり、それが代官の悪巧みに巻き込まれます。
多十郎ともつかず離れずで、彼は恩密で、その事件の解決に静かに躍起になっていて、市は偶々事件の悪人をやっつけ、最後の最後に多十郎との対決になります。

市と子供の旅に変化と華を添えるように旅芸人一座が登場、そこには朝丘雪路と中尾ミエ(歌も披露します)が、悪人に利用されている女将には坪内ミキ子が、子供を届ける先には高田美和がと、結構華やかです。

悪人は小沢榮太郎と小池朝雄とこれまた何の説明もなしに悪さを語れますから便利です。
他にも、なべおさみが笑わせシーンに登場と、ファンサービスも満載でした。

仕込み杖を利用した殺陣、見事です。そしてラストの一対一の殺陣、芸術的でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2018年07月17日 09:16