月別記事

ブログ 今日のいもたつ

カリガリ博士 1919独 ロベルト・ウィーネ

091005blog.jpg

第一次大戦との結びつきをどうしても考えながら鑑賞してしまいます。
日本の映画にも、戦中であっても素晴らしい作品が生まれるように、
この映画も創意に満ちている内容です。

予算が限られていたことが伺えますが、
それを逆手にとってかどうかはわかりませんが、
独特の表現を造りだされています。

精神を問題にしている点も、先進的だったことでしょう。
カリガリ博士とチェザーレが、どこまでが実在かを謎にして、
観客にゆだねているようです。

サイレント映画でいつも感じるのですが、
造り手がどこまでを受け手を信用しているかという世界があります。
古典映画に触れると映画を観る自分の位置づけが解ります。

【いもたつLife】

日時: 2009年10月05日 07:54