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ブログ 今日のいもたつ

ハリケーン 1937米 ジョン・フォード

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人には心があります。
これは身に付けたものではありません。

文明や法という言葉が台詞で、何度も出てきます。
それらとその価値観は、人が決めて身に付けたものです。

この物語は、脇役の総督が、それらの人としての
本来の心を取り戻す物語でもあります。

それを注目してしまうのは、
総督をみていて憤るのに、私が総督のように振舞うことがあることを、
示してくれているからです。

他の見所も満載です。
ハリケーンの壮絶な、年代を考えるとありえないほどの、
凄さと、リアルさ。
人種問題と植民地の現実の是非。
前述に関係ありますが、「法そのもの」そして、
法とは誰のため、何のためという問いかけ。
そして家族のもとへ、何が何でも帰る男。

演出も◎です。
初期部分の島や、前半の海と、
ハリケーン前後の海と島の様子も。

個人的に反省を促す、プラス
映画を楽しむとしてもおもしろい作品でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年01月18日 07:01