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ブログ 今日のいもたつ

埋れた青春 54仏 ジュリアン・デュヴィヴィエ

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男女の四角関係で起きた殺人事件が舞台ですが、
18年前の回想として描きます。
それを若き主人公が追うことで、
フランスの司法と社会のことなかれ主義を、
身近な家庭や学校でも反映させてあぶりだしています。

重層的な構成になっています。

美しい妹役のエレオノラ・ロッシ・ドラゴに眼が行きがちですが、
他の俳優陣も持ち味を発揮しています。

若き主人公の叫びに共感しながらも、
都合が悪いことをこの場合は恩赦という形で収める世の中、
人の弱さにつけこむ人の残酷さに嫌悪を感じながらも、
その一員であることも認識しないではいられませんでした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年05月30日 06:04