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ブログ 今日のいもたつ

2010年8月の治作

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夏野菜の酢の物
雪のような飾りは、酢のみぞれです。
「なるべく冷たいものを」という主人の気持ちが
こういう形に。もちろん器も凍らしてありました。
暑い日の一品目としてこれ以上ないですね。

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カラスミご飯
治作の定番です。
ここのからすみは最高です。(なんと自家製です)
ご飯とも菊姫(今日は12by山廃純米です)とも合いますが、
ご飯に乗っているのでカラスミの旨みが活性しています。

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お造り
アカイカ、コチ、ハモ、マグロ
アカイカ イカソーメンのように造ってあります。
甘~い身で、口の中に余韻がずっと残り、次が食べられません。
コチ 夏の白身の代表です。
箸でつまんだだけで、モチモチなのが解ります。
そして野趣的な旨さです。
ハモ 夏に一度は食べないと!
こちらはコチとは真反対、歯ざわりも甘さの性格も。
次に来るであろうハモ料理に期待を持たせます。
マグロ 口の中でとろけます。
けれど大トロではなく、赤身部分もとろけます。
いつも同じコメントです。酒が進む!

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花穂の味噌焼き
こういうのがこういう所で出てくるから感動です。
手間が掛かっているのがわかります。
そして手間が料理の味に出ますが、
一番現れるのは店の姿勢です。
こういう料理はそれが如実にでます。

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ハモの茶碗蒸し
なんといっても出汁のうまさです。
ハモの真骨頂はもしかしたら出汁かも。
オクラと芽ねぎが憎い色合いと味わいです。

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八寸(酒肴)
ほしいも屋としては新サツマイモに目がむきます。
けれどこの料理は総合力です。
夏から秋へを現しています。
枝豆、ナス・三つ葉・インゲンの和え物、岩ガキのチリ酢
海ツボ、新サツマイモ、石川小芋
石川小芋は2種類の味わいを用意しています。
ひとつはそのままの味わいで、
もう一つが、浜納豆の射込み。
これに感動!

どれも手が込んでいるのですが、
素材をメインにしている一貫性があります。
そして、ストレートな料理の間に
種類を楽しめる一品を準備する心が伝わる料理です。

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マナガツオの西京漬け
味噌とお酒だからこそ、
旬のマナガツオだからこその味わいです。
素材の味を引き出す好例です。

ゴマ豆腐
定番中の定番です。
これを食べなきゃ帰れません。
繰り返しますが、素朴な料理に治作の想いを感じます。

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甘鯛の道明寺蒸し
万願寺唐辛子、道明寺粉、シメジに甘鯛、くずあん、山葵のアクセント、
彩りも良いし、食感、香り、そして甘鯛とのマッチが楽しめます。
だいぶお腹が一杯だけどペロリと平らげてしまいました。

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スッポン雑炊
ラッキーでした。
たまたま前のお客様のリクエストがあったので、
本日メニューにスッポン雑炊が加わりそのお相伴です。
まさかこの時季に食べられるとは。
今年は土用の丑の日のうなぎも無しだったので、
その代わりのご褒美みたいでした。
もちろん絶品の味。堪能、幸せでした。

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白いんげん豆の冷やし汁粉、いちじく入り。
今日の料理を語っています。
暑い夏に冷えたものを、
だけど秋が近いし、秋を想わせる料理が並びました。
しっかりした甘みの汁粉、フレッシュなイチジク
(ワインに漬けたひと手間の仕事があります)
秋を想わせるイチジクが夏を表現してます。
二重の凝った演出もデザートにもありますが、
もっと凝った全体が今日の料理全般でした。

やっぱり治作はすごい!
(日本料理 治作 http://www.shizuoka-jisaku.jp/goaisatu.html)

【いもたつLife】

日時: 2010年08月15日 08:35