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ブログ 今日のいもたつ

9月の治作

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「セルバチコの胡麻和え筋子菊の花添え」
綺麗な料理ですね。
セルバチコはルッコラの仲間だそうです。
そのままでも、混ぜても良いですよ。
とのことですが、最初はそのまま頂ました。
その後はちょっともったいないけど混ぜて。
夏の酢の物とは違う第一品です。
“秋の料理がでますよ”という声が聞こえてきました。

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「焼きマツタケご飯」
マツタケだけで酒が進んでしまいます。
香りと食感は今だから楽しめます。
酒も進みますが、マツタケの塩加減はご飯用で、
酒呑みの私が、菊姫と同じくらいご飯と合うと思いました。
(今日の菊姫は平成12by山廃純米山田錦を熱燗です。)

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「お造り」
生涯1番のお造りかも。
(次に来た時も言うかもしれませんが)

秋の漁が解禁になったばかりの伊勢えびがメインです。
その場でお造りに。
食べてる最中も動いていました。
充分に味わうのが供養です。
旨いというのはこの味です。
菊姫を呑みながら時間をかけて供養しました。

けれど供養を忘れるほど、アカイカ、カツオ、イワシが見事です。
甘~いアカイカ、伊勢えび以上かも。
カツオはたたきです。皮が絶品になっています。
イワシはワイルドだけど甘うまい!という感じです。

薬味のネギ、ショウガ、ワサビ、海苔も最高で、
特に海苔の香りが満点だったことも付け加えます。

山廃純米12by山田錦をたくさん呑んだことも付け加えておきます。

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「ハモとマツタケの土瓶蒸し」
優柔不断で困ります。

ハモの出汁がタップリ、マツタケもタップリ、
マツタケはこの料理が一番です。
(今日は酔っ払ってこの後記事がかけないかも)

でも焼きマツタケの時は、それが1番と心から誓いました。
けれど、マツタケご飯がもし出てきたら、これが1番と言ってしまいそうです。
治作は、マツタケを多くの切り口で堪能させてくれます。

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「秋刀魚の卯の花和え」
「煮白ばい貝」
「モロヘイヤとシメジと菊のおひたし」
にくいです。
カツオのたたきはひと技あり。イワシはそのまま勝負。
そして秋刀魚は酢でしめてあります。
3つの青サカナが違う味わいで演出されていました。

肝好きですから誇張表現かもしれませんが、
なんとうまい肝でしょう!
身も厚くて弾力と貝うまさでいつまでも口に入れておきたかったです。

ねっとり系大好きです。
箸休めも感じます。絶妙です、ここでこの料理は。

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「ごま豆腐」
治作の定番中の定番。
この料理は食べり手、今の自分の体調審査のようなもので、
この味を今日はどう堪能できるか、
当然今日も美味しいです。
どんな美味しさを感じているか?
年に何度か治作に来れることをありがたいと感じますね。

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「やなぎカレイ一夜干し」
「むつの煮付け」
治作さん自家製の一夜干し。
魚の美味しさの例にもれず、皮が美味しいのですが、
皮をはいだ身が綺麗で、一夜干しの程よくしまった身が美味しい。
美味しくするために一夜干しにした訳がわかります。
大好きな肝も大事に食べました。

ごぼうが美味しいんですよ。シャキッとしていて。
だから一緒に煮てあるんですよ。
と言いたげなごぼうです。
魚の味の確かめは、こういう付け合せで確認できることがあります。
でもこれはハードルが高いです。
付け合せが大したことがなくても、本体がOKだったら減点はなしです。
慎重に、このごぼうが美味しいのはむつのおかげか?という判断をしないと、
ごぼうが美味しくなったかはわからないから。
第3者は納得しないかもしれませんからね。

結論です。
むつもごぼうも美味しい。です。

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「伊勢えびのお味噌汁」
さっき、ねっとり系大好きですと言っておきながら何ですが、
お味噌汁大好きです。つい最近まで、今でも、
おみおつけと言いたい派です。

けれどこれは、おみおつけではありません。
もちろんお味噌汁でもありません。
漁にでたものしか味わえない旨さが閉じ込められていました。

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「鯛茶漬け」
「へしこ茶漬け」
お腹が一杯なのになんで食べたくなるのでしょう。

さっきのお味噌汁の延長です。
そんじょそこらのお茶漬けではありません。
これだけで満足できるご馳走です。
たくさんの美味しいものの終わりにこれはなんて贅沢なんでしょう!

それと同じで異なのが、へしこ茶漬けです。
さんざんご馳走を食べた後くちをすっきりさせてくれます。
しかも、ご馳走の旨みの名残を語ります。
秋の夜長を、秋のご馳走で楽しんだラストにふさわしい、
お茶漬けがこんなに優しいながらの主張は恐れ入ります。

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「イチジクのシャーベット」
イチジクよりもイチジクうまさがあります。
そして、治作のデザートは優しいです。
今晩もたくさんの逸品が並びました。

「くずきり」
くずってなんて美味しいだろうです。
この歯ざわりは、のど越しは、これだけのもの。
黒蜜がまた。
そのまま飲みたいほどです。
かなりお腹一杯なのね、おかわりしたくなります。

すべて、喜んで欲しい気持ちが伝わってきます。
これはすごいことで、相当の想いがないと、こっちは感じません。
それが毎度毎度満足させてくれるんですから。
人が人のためにを想うことで、
感動できることが生まれることを今日も実感しました。

【いもたつLife】

日時: 2010年09月19日 10:42