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ブログ 今日のいもたつ

ボローニャの夕暮れ 2008伊 ブービ・アバーティ

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17歳の女子高生が親友を殺害していまいます。
1938年戦時中のイタリアで事件は起こり、家族はバラバラになり、
その15年後(多分)までのその家族の物語です。

事件の主犯の娘の父親の溺愛が中心に、15年間の家族を映します。
その父親ぶりは、万国共通で私自身も重なります。
溺愛は罪を犯す娘が育った一因です。
また、美しく活発な母と正反対の娘が持つ劣等感も事件の一因です。
(母と娘はお互いに劣等感を持つものなのでしょうか)

戦時中の混乱と家族の混乱が重なり、
イタリアの復興を家族の再生も重なります。
娘が起こした殺害は異常で、娘も異常で、それが戦時とも重なります。

戦争と絡めた節はありますが、
根源は、夫婦、親子愛の不器用な表現です。
実に下手です。
親子はそれぞれ各々が尊い存在とわかっています。

私達の日常は戦時でもないし、不器用な愛情表現で、
罪を犯してしまうこともありません。
でもこんな表現しかしていません。

何も起こらないことを肝に銘じたいですね。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年11月02日 05:43