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ブログ 今日のいもたつ

【spac演劇】バンソリ群唱~済州島 神の歌~ パク・インヘ演出

「バンソリ」とは、太鼓プクのリズムに乗せ、独特の節回しで喜怒哀楽を語る朝鮮の民俗芸能とのこと、歌い手は一人で担うところを、この音楽劇は、演出家のパク・インヘさんはじめ6人が語りてです。そして題材は、済州島に伝わる神々の伝説です。

今回の演劇祭ではコロナ禍の影響を受けた作品が少なからずあり、この劇もパク・インヘさんがそれを劇の冒頭で述懐しています。

舞台は二人の奏者と6人の歌い手です。
打楽器と琴のような弦楽器にのって6人の女性の見事な歌声が始終響き渡る音楽劇で、魂に響くと共に癒しの空間を作り出します。

物語はどこにでもある家に神々がいるのは何故か?という日本昔話のような内容で、でも家族とは、を見直して練られたモノです。

この劇は楕円堂での講演でした。楕円堂は100人弱の観客という贅沢な空間です。天井は15mほどあるでしょうか?今回はその作りが教会のような感じに見えました。でも木で囲まれた暖かさを伴います。
この音楽劇を聞いていてその歌声は讃美歌のようにも聞こえ、祖先を敬うようにも聞こえました。
決して宗教的な要素はないのですが、自分が産まれてきた以前の連綿とした祖先があって今がある、そんな癒しを与えられた時間でした。

【芋日記】

日時: 2023年05月11日 12:41