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ブログ 今日のいもたつ

いもたつLife

バカ丁寧化する日本語 野口恵子

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第一章の「させていただきたがる人々」から
目が離せません。
第二章では、古今亭志ん生の「妾馬」が引き合いに出されます。

漠然と感じていた、敬語らしからぬ敬語の謎解きは、
自分の日本語力のなさも知ることになりました。

そして言葉が生き物であること。そこには良い悪いはない。
けれど美しさが失われる事に無念が付きまといます。
けれど連綿に続いていた言葉の流れなのでしょう。

結論は、言葉は心から発せられるという当たり前のことでした。

【いもたつLife】

日時:2010年09月15日 08:11

ギフトショー秋2010

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このイベントには初めて来ました。
食に特化した展示ブースがあって、
ほしいもを販売して下さっているお客様から、
招待券をいただききました。

出展のお客様のブースを中心に回りました。
その後、このイベントではメインの、
展示を見てまわったのですが、
自分がいかに、普段自分に近いものしか
気にしていないことがわかります。

人によっては宝の山だろうな。
と思いながら広大な会場を一通り見て周りました。
勉強になりました。

【いもたつLife】

日時:2010年09月09日 07:51

新サンマ

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毎秋、一番の新サンマが食卓に並ぶと、
落語の「目黒の秋刀魚」が頭に浮かびます。
ほくそ笑みながら、菊姫を呑みながら、
今年は不漁らしいけれど美味しく頂きました。

サンマは内臓が一番好きなのですが、
サケの皮とどっちが美味しいだろうと、ふと考えました。

ほしいもや果物、野菜と同じで、
元々のサンマやサケの旨さが問題になるので、
どっちが美味しいはちょっと間違っています。
どっちが好きかの方が正解のような気がします。

それにしても、サンマの内臓と比べるのが、サケの皮であって、
鮎の内臓ではないことがなんとなく、自分自身で腑に落ちています。

【いもたつLife】

日時:2010年09月08日 07:17

「常識」の日本史 井沢元彦

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古代日本史から始まり、明治維新まで、
歴史の真相を常識に沿って仮説を立てて説明してくれます。
人の営みは、いつでも特殊ではない。
そこから著者が追ってゆく歴史観は、腑に落ちることばかりです。

史料が満足にない状況で真実を見つけるのは、
あくまで、その場にいる自分だったらどうするか?
それは天下を動かす英雄も私たちも同じはずです。

また、日本人がもつ感覚は
歴史の積み重ねだということも説いてくれています。

16話に渡る、日本史の中の大事な出来事をあげています。
どれも興味深く、一気に読みみました。

【いもたつLife】

日時:2010年08月31日 08:42

トリノエジプト展

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エジプトがヨーロッパに近いことがよくわかります。

ミイラや神を崇拝する多くの展示物を観ると、
おのずと古代エジプトの死生観が伝わってきます。
生きることに必死な中、
生と死がつながっていることで生を実感していたのかと感じました。

死を向こう側へ、思考の外へ抑えてしまう。
忙しいという理由で考えないようにしている、
現代(日本)はそんな風潮があります。

古代エジプトでは、“生は与えられている”
という意識が強い人生だったことを実感しました。

【いもたつLife】

日時:2010年08月24日 07:28

女流阿房列車 酒井順子

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鉄道マニアと同じであって同じでない。

誰しも鉄道にはあこがれがあるのでしょう。
半分(多分)マニアの著者が描く現代の、
鉄道を絡めた旅の深さと楽しさと贅沢さをまとめた本です。
それは時間貧乏をあぶりだしてもいます。
その後には人生観を。

列車に乗っているということは誰しも同じ、
けれどその場で自分を確認しているか?
意味の無い旅に、意味をつけて行くこと、
そこが大事だと私に説いてくれます。
そのメッセージに共感です。
プチ生きる哲学があると感じた一冊でした。

【いもたつLife】

日時:2010年08月22日 08:58

2010年8月の治作

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夏野菜の酢の物
雪のような飾りは、酢のみぞれです。
「なるべく冷たいものを」という主人の気持ちが
こういう形に。もちろん器も凍らしてありました。
暑い日の一品目としてこれ以上ないですね。

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カラスミご飯
治作の定番です。
ここのからすみは最高です。(なんと自家製です)
ご飯とも菊姫(今日は12by山廃純米です)とも合いますが、
ご飯に乗っているのでカラスミの旨みが活性しています。

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お造り
アカイカ、コチ、ハモ、マグロ
アカイカ イカソーメンのように造ってあります。
甘~い身で、口の中に余韻がずっと残り、次が食べられません。
コチ 夏の白身の代表です。
箸でつまんだだけで、モチモチなのが解ります。
そして野趣的な旨さです。
ハモ 夏に一度は食べないと!
こちらはコチとは真反対、歯ざわりも甘さの性格も。
次に来るであろうハモ料理に期待を持たせます。
マグロ 口の中でとろけます。
けれど大トロではなく、赤身部分もとろけます。
いつも同じコメントです。酒が進む!

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花穂の味噌焼き
こういうのがこういう所で出てくるから感動です。
手間が掛かっているのがわかります。
そして手間が料理の味に出ますが、
一番現れるのは店の姿勢です。
こういう料理はそれが如実にでます。

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ハモの茶碗蒸し
なんといっても出汁のうまさです。
ハモの真骨頂はもしかしたら出汁かも。
オクラと芽ねぎが憎い色合いと味わいです。

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八寸(酒肴)
ほしいも屋としては新サツマイモに目がむきます。
けれどこの料理は総合力です。
夏から秋へを現しています。
枝豆、ナス・三つ葉・インゲンの和え物、岩ガキのチリ酢
海ツボ、新サツマイモ、石川小芋
石川小芋は2種類の味わいを用意しています。
ひとつはそのままの味わいで、
もう一つが、浜納豆の射込み。
これに感動!

どれも手が込んでいるのですが、
素材をメインにしている一貫性があります。
そして、ストレートな料理の間に
種類を楽しめる一品を準備する心が伝わる料理です。

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マナガツオの西京漬け
味噌とお酒だからこそ、
旬のマナガツオだからこその味わいです。
素材の味を引き出す好例です。

ゴマ豆腐
定番中の定番です。
これを食べなきゃ帰れません。
繰り返しますが、素朴な料理に治作の想いを感じます。

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甘鯛の道明寺蒸し
万願寺唐辛子、道明寺粉、シメジに甘鯛、くずあん、山葵のアクセント、
彩りも良いし、食感、香り、そして甘鯛とのマッチが楽しめます。
だいぶお腹が一杯だけどペロリと平らげてしまいました。

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スッポン雑炊
ラッキーでした。
たまたま前のお客様のリクエストがあったので、
本日メニューにスッポン雑炊が加わりそのお相伴です。
まさかこの時季に食べられるとは。
今年は土用の丑の日のうなぎも無しだったので、
その代わりのご褒美みたいでした。
もちろん絶品の味。堪能、幸せでした。

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白いんげん豆の冷やし汁粉、いちじく入り。
今日の料理を語っています。
暑い夏に冷えたものを、
だけど秋が近いし、秋を想わせる料理が並びました。
しっかりした甘みの汁粉、フレッシュなイチジク
(ワインに漬けたひと手間の仕事があります)
秋を想わせるイチジクが夏を表現してます。
二重の凝った演出もデザートにもありますが、
もっと凝った全体が今日の料理全般でした。

やっぱり治作はすごい!
(日本料理 治作 http://www.shizuoka-jisaku.jp/goaisatu.html)

【いもたつLife】

日時:2010年08月15日 08:35

クライマーズ・ハイ 横山秀夫

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新聞記者は私から見れば特殊な職です。
日航事件に至っては類まれな大事故です。
それが背景ですが・・・。

社内の愛憎、嫉妬、軋轢。
社員の年代によるこれまでの体験の差から来る、
仕事を経て得た誇りや生きがいや虚しさや空虚が、
社員間でぶつかり合います。
どの会社にも起こることです。

新聞社や大事故という特殊ケースの上だからこそ伝わります。

誰もが持っている自分への愛と自信の無さと他者からの承認に必要を
見事に描いています。

しかも仕事を通して社会的な大人の男(女も含めて)あぶりだすだけでなく、
理想とだんだん離れて行く家庭生活を交えて、社会とは別の
親子関係にも言及します。

表立ったテーマは「重い命と軽い命」
それに苦悩する人々は生きるために何が必要なのかが
わかっていない今の日本の人々です。

戦後最悪の事故を通じて、著者は最後に希望を掲げます。

それは今の日本が立ち直るのは大困難であることを踏まえて、
エールを送っている著者の姿です。

【いもたつLife】

日時:2010年08月10日 07:20

有馬稲子さんトークショウ

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あこがれの女優さんを身近に、
話を聞くことができる機会なんてあまりありませんから、
楽しみでした。
有馬さんの主演映画の後のトークショウですから、
自然に盛り上がります。

50年以上前の映画に封印された有馬さんと
ショウの有馬さん。
“本人であって本人でない”
羨ましかったです。

50年以上経った仕事がそういうふうに、
振り返ることができる、そんな仕事にして行きたいですね。

【いもたつLife】

日時:2010年08月09日 07:36

避暑地

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小淵沢にいたのですが、涼しい!
干し芋産地よりも、もっと過ごしやすかったです。
(ほしいも産地は海風が涼しい)

でもアスファルトが多いところは照り返しで暑いです。

日本の夏はエアコンなしではいられない風潮がありますが、
都会化が暑さを増長していることをここでも感じます。

とにかく、猛暑日でも畑では、(ほしいも用のサツマイモ畑)
日差しを遮れば(麦藁帽子などで)草取りくらいの農作業ができます。
(風があれば文句なしで)
今更ビルもアスファルトもなくせはしませんが、
このままで良いのかを考えてしまいます。

【いもたつLife】

日時:2010年08月02日 07:23