君も出世ができる

ミュージカルとして、とても良い出来栄えだし、
コメディとして、楽しめました。
世界に伍するミュージカルを作るぞ。
という意気込みが伝わってきます。
内容は“時代が詰まって”います。
昭和30年代の終盤がくみとれます。
私の少年時代はアメリカに憧れる雰囲気がありました。
この映画もそれがうかがえます。
しかし、日本独自のものも捨てたもんじゃない!メッセージも、
この映画には含まれています。
そこがとても気に入りました。
【いもたつLife】

ミュージカルとして、とても良い出来栄えだし、
コメディとして、楽しめました。
世界に伍するミュージカルを作るぞ。
という意気込みが伝わってきます。
内容は“時代が詰まって”います。
昭和30年代の終盤がくみとれます。
私の少年時代はアメリカに憧れる雰囲気がありました。
この映画もそれがうかがえます。
しかし、日本独自のものも捨てたもんじゃない!メッセージも、
この映画には含まれています。
そこがとても気に入りました。
【いもたつLife】

中年男と別れた妻の忘れ形見の血のつながらない娘
微妙な関係です。
かわいくて(美しくて)、なついてくれたら、そして、
つくして(愛して)くれたら、本気になってしまうのでしょうか?
男は馬鹿です。ありえないことをありえると錯覚してしまう。
そんな展開ですが、ここまでは前座です。
わかれた妻の娘(今の妻)は、やってはいけない行動に動き始めます。
こんな非情な人間性は母(わかれた妻)によって作られたのでしょう。
まるでサイボーグです。凶器の心を身につけています。
しかし、人間らしさも残っています。
娘(ダニエル・ドロルム)がそれを表現する表情は見事です。
主人公、これがとてもかっこいい、ジャン・ギャバンも名演です。
望郷から約20年後のジャン・ギャバンを観ましたが、
名優と言われるのが頷けます。
このあたりのフランス映画をもっと堪能しようと思いました。
【いもたつLife】

国も生き物のようです。
若い日本が溢れていました。
今は老いていることがわかります。
時代の流れはそれを繰り返すのでしょう。
現代の方が生活水準は格段に豊かになっているのに。
この映画当時は今のような豊かさを求めていたのに。
この頃の方が希望があります。
生活レベルを下げて(戻して)暮らすことは出来ませんから、
今の方が過ごしやすいに決まっています。
結果がわかっているから懐かしく思うのかもしれません。
けれどこの勢いは羨ましいです。
大学が舞台ですが、私達年代の大学のイメージそして過ごし方は、
この時にすでに出来上がっていたのもわかりました。
この路線の上を何も考えずに、生きていたのもわかりました。
【いもたつLife】

私より2世代位前のアイドル3人娘です。
3人それぞれの個性があり、人気があったのも頷けます。
3人とも同じ年というのも初めて知りましたし、
3人揃っているのをみるのも初めてでした。
小学校の頃、お気に入りのアイドルがいて、
日曜日になると出演するテレビ番組をくまなく探して見た覚えがあります。
この映画の時代は、まだテレビではなく、雑誌でしか身近に触れることが
なかったでしょうから、きっとこの映画はたくさんのファンの待望の元で
つくられたのでしょう。
3人の個性を引き出すミュージカル風の演出も良く、
ストーリーもそれなりに出来ていて楽しめました。
この時代に思春期を生きていたら、この中の誰を追っかけてたかな?
一世風靡しただけあって、3人とも可愛く魅力的でした。
【いもたつLife】

シーンが切り替わると予想もしない設定が待っています。
“こう来たか!”思わず手を叩き笑ってしまいます。
最初から最後までテンポ良く、その中にストーリーを入れ込んであります。
笑って過ごせる映画なのですが、
エノケンが家族を思い、少々泣かせる場面もあります。
防弾チョッキのメーカーの社員という設定が、
いかにも1939年の映画という感じを強く受けました。
【いもたつLife】

1926年の無声映画です。
主演のグレタ・ガルボは当時20歳か21歳ですが、
とても大人っぽいのに驚きます。
彼女の出世作だそうですが、すでに大女優の気品があります。
物語はガルボを絡めた、男の親友ふたりの友情と愛情が
描かれています。
フェリシタス(ガルボ)は二人の男を求めます。
男二人はフェリシタスに振り回されます。
大きく欠けているものがあるのですが、自分ではわからないのでしょう。
男のうちの一人には妹がいます。
フェリシタスが持つ美貌は持っていませんが、
フェリシタスに欠けているものを持っています。
そんなストーリーも面白いのですが、
見所はやはりグレタ・ガルボです。
姿、かっこう、仕草、せりふ、すべてにおいて男ならひきこまれます。
そして、場面場面で違った性格を現す表現力が素晴らしいです。
ガルボを含めた、キャスト陣の顔(特に目)の演技は、
サイレントならではでしょうか。
少ないせりふを充分に補っています。
【いもたつLife】

なんていうレベルの作品なんでしょう。
感動しました。
もう観て欲しいとしか言えません。
けれど少々感想を。
市川雷蔵が生徒の前で部落民だったことを告白するラスト、
固定カメラでとても長い台詞を見事に演じます。
素晴らしい演技です。
そして、その時の先生の言葉が良いのです。
いつも思うのですが、少し古い日本の言葉は
“ものすごく綺麗で、深みや優しさ”があります。
そして、明治時代の教師を再現しているのですが、
まさに教師の鑑という感じです。
ここからラストにかけて感動してゆくのですが、
この感動の奥に本当にいろいろと考えてしまうことが多い作品でした。
きっと社会は、ほんの少しずつですが、良くなってゆきます。
そんな人間の可能性がある、
悲しいけれど希望がある映画でした。
【いもたつLife】

高校の頃、国語の授業で「こころ」を取り上げました。
不真面目な私は、「こんなのやってられねぇ~」と
突っ張ったのですが、なぜか同じ不真面目仲間は皆、
「こころ」に惹かれ激しく議論を。
ひとり蚊帳の外の思い出があります。
今回は原作でなく映画ですが、その頃を思い出しながら鑑賞しました。
高校の頃だったらどう思うのだろうか?
そんなことも考えました。
これから生きる年代と
ある程度生きてきた年代ですから、
思うところは違います。
では今の自分は?
誰もが犯しやすい過ちは、条件がそろえば犯しがちです。
少なくとも過ちを犯す多くの条件がそろわないで、
ここまで生きてこれたことは、とても幸運だったことに
ありがたさを感じています。
【いもたつLife】

本当に自分が生きたい生き方をするのは難しい。
この映画を観て思いました。
主人公は、成り上がってゆきます。
何ももたない平民から、上流階級の金も地位も名誉もある所へ。
なりふり構わず、結果だけを求めて。
己の野望を成すのは、それはそれで、深い欲を満たすものでしょう。
しかし、根本とは違う生き方は永久に満たされません。
主人公は悪なのに、凋落しません。
最後まで君臨しています。
観ているものにとっては、悪が凋落してゆく方が“すっきり”します。
しかし、この男にとっては、みてくれの栄光を極めていったって、
いつまでも満たされないのですから、
凋落しないのは、かえって地獄なのではないか!
それを強く感じました。
【いもたつLife】

一人の男が強くなることを求め、
次に精神的な成長を遂げ、
名を成すと次にはまた試練が待ち、
そして、道は続いてゆきます。
ストーリーは古典的です。
黒澤監督のデビュー作、そして、完全版ではない状態で公開、
そして戦時中の作品。と、
観る方が観る前にいろいろ考えてしまいます。
しかし、場面場面を説明するのではなく、映像と音響で表現する所は、
物語を盛り上げています。黒澤映画として遜色ない出来だと思います。
戦時中に作られていますが、日本の精神の元を表現しています。
柔道という“道”から、師弟・親子関係、
ライバルと自分の立場があっても行なわなけらばならない行動、
とその心の試練、そして戦った後に友となる関係
もうひとつ恋愛とそのの表現方法。
私は戦争を知りません。
話を聞き想像するしかありません。
当然暗黒な部分が生活の大半を占めていたのを察しています。
しかしそんな中、こういう映画を撮っていました。
これも戦時中の事実です。
人の生きる力、この映画を鑑賞して、
それも想像できるひと時でした。
【いもたつLife】