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ブログ 今日のいもたつ

姿三四郎

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一人の男が強くなることを求め、
次に精神的な成長を遂げ、
名を成すと次にはまた試練が待ち、
そして、道は続いてゆきます。
ストーリーは古典的です。

黒澤監督のデビュー作、そして、完全版ではない状態で公開、
そして戦時中の作品。と、
観る方が観る前にいろいろ考えてしまいます。

しかし、場面場面を説明するのではなく、映像と音響で表現する所は、
物語を盛り上げています。黒澤映画として遜色ない出来だと思います。

戦時中に作られていますが、日本の精神の元を表現しています。
柔道という“道”から、師弟・親子関係、
ライバルと自分の立場があっても行なわなけらばならない行動、
とその心の試練、そして戦った後に友となる関係
もうひとつ恋愛とそのの表現方法。

私は戦争を知りません。
話を聞き想像するしかありません。
当然暗黒な部分が生活の大半を占めていたのを察しています。
しかしそんな中、こういう映画を撮っていました。
これも戦時中の事実です。

人の生きる力、この映画を鑑賞して、
それも想像できるひと時でした。

【いもたつLife】

日時: 2009年01月26日 07:13