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ブログ 今日のいもたつ

浮草物語 1934日 小津安二郎

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先が読める話ですが、小津監督は重々承知だったと受け止めます。
半世紀以上の日本の状況のことはわかりませんが。

先はわかっていても重厚な映画です。
やっぱり凄いですね。
話が進むほどにそれがまして行く演出です。

俳優陣の演技のきめ細かさも、
日本のサイレント映画ならではという感じです。
サイレントだとオーバーアクションになりがちですが、
自然にけれど目配せなどでさりげなく、
ストーリーをつなぎます。
これも小津監督だからでしょうか?

「父ありき」と同じ父子の釣りシーンが使われています。
このシーンは殺し文句のようなシーンです。

これも観ておいてよかった映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年12月11日 07:48