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【spac演劇】お艶の恋 石神夏希 演出

演劇でも映画でも楽しみの一つに、その演出家がどのように料理するかがあります。特に過去に何度も上演されている題材では観客はそれが楽しみで、でも演出家はそれはとても悩ましいことでしょう。

谷崎潤一郎の「お艶殺し」は、江戸時代が舞台、しかも冬です。お艶と新助の駆け落ちから、お艶の殺害へと至る話です。
これが今回は・・・。
舞台は熱帯雨林のとある島です。そこでお艶をはじめとした登場人物の魂たちが、「お艶殺し」を演じます。
その登場人物たちは、フラメンコを想わせる衣装と振付、そして何故か“蓄音機”が置かれていて、そこから流れる音楽は、この原作が執筆されたころの音源が再現されています。

演者はそんなごった煮のような中で、恋物語と悍ましい殺害の劇を演じます。
繰り返しますが舞台は熱帯雨林です。そしてその再現された(多分紙で出来ている)南国の林が素晴らしい舞台セットです。

目をつぶっていると、「お艶殺し」目を開けていると「spac演劇 お艶の恋」でした。

【いもたつLife】

日時: 2023年12月11日 13:28