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アパッチ砦 1948米 ジョン・フォード

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表向きは騎兵隊対インディアンの話ですが、
内実は、騎兵隊内の上司(ヘンリーフォード)とその部下(ジョンウェイン)
とその部下たちや家族の話です。

騎兵隊という立場におけるジョンウェインの立ち居振る舞いが印象に残ります。
上司を上司としている姿は、武士道を感じさせます。

監督は、騎兵隊の在り方、在った姿を撮りたかったのでしょうか。

上司には、あってはならない行動が随所にみられます。
しかし、そこに悪代官のような感じはありません。
彼も彼なりに、国や市民や家族を大事にしています。

ジョンウェインの役のように、実力も人間性もある人物もいるでしょうけれど、
いつもその人が中心であることはありません。
実力者が力をだせないままを映画にしています。
しかし、実力者もそのことに腐りません、それで大局が悪くなってもです。
ちょっとすると、「何で、何で」の展開です。

感情がなく割り切った考え、計算づくではない。
結果よりも生き方を問題にしています。

上司としての能力のなさで、仲間を犠牲にしたことは
褒められることではありませんが、
職をまっとうする姿勢に敬意をはらう。
人間味を感じる映画でした。

【いもたつLife】

日時: 2009年07月09日 06:42