月別記事

ブログ 今日のいもたつ

黄色いリボン 1949米 ジョン・フォード

090710blog.jpg

退役が決まっている騎兵隊の大尉ジョン・ウェインが過ごした、
退役までの数日を追ってストーリーが展開されます。

最後の任務は、悪条件も重なり至難なものになりました。
満足できない結末です。それでも退役は不動です。
そういう条件で、退役真近と、直後のジョン・ウェインを映します。

次の世代に継いで行く男、惜しまれています。当然感無量ですが、
そんなことより今まで何をして、何かを残せたか?
それをこの映画のジョン・ウェインから察します。

もちろん今までの活躍を称えてくれています。
だけど、本当に彼の精神は残っているのか、それを危惧しているようです。
でも、それはちょっとしたエゴです。でもこれが人情です。

だから、退役を受け入れます。ひとつやり残したことを除いて。

ジョン・ウェインは老いと言うほど老いていませんが、
人生を考えてみるとこの映画での彼の表現は、私のこれからと重なることが多いです。
今からこれまでの営みで、老いた後を変えることはできませんが、
今から今までを卑下しない生き方はできます。

亡き妻の墓前で語りかける姿がありました。
私もそれができるように生きたいです。
そこには、夫婦に共通するいつわりがない言葉を発する条件が整っています。
そこで何を話しかけることができるか。
それが生きたひとつの証だと。あのシーンは心に告げてくれました。

【いもたつLife】

日時: 2009年07月10日 06:26