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ブログ 今日のいもたつ

泣きぬれた天使 1942仏 アンドレ・ベルトミュー

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「内助の功」は万国共通です。
そして、心を温めてくれます。

第二次大戦のフランスの情景が混じって、それを想わせる光景があります。
でもそれよりも、節々示唆する繊細な描写は、目を離せさせません。
主人公ジャックの心を写す仕草は物語の展開にリンクしています。

人生は自分の意志でしょうか?
ジャックは光を失い、そこからジュヌヴィエーヴの助けを得て這い上がり
社会に認められます。
でも、社会で認められれば、食べてゆけるから、
それでまず安心で、それ以外は蚊帳の外です。
そして、自分の意志を確認します。
もうジュヌヴィエーヴなしではいられません。

実現する事象には、裏に支える内助の功が少なからずあります(あると思います)、
自分が価値を生み出すのは、大事な人との協同作業ですね。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年01月24日 08:10