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ブログ 今日のいもたつ

最後の人 1924独 F・W・ムルナウ

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サイレント映画の最高峰を撮るんだ。
という気概があるのかないのか。

トーキーへの道が開けていた時代かもしれません、
サイレントが確立された時代かもしれません。
想像するのには、
次の時代に残す気概よりも、
挑戦の気概を感じさせえる内容です。

ほぼすべてを映像だけで語ります。
サイレント映画は、言葉がないことを利用します。

サイレントは、映像と台詞を交互にが基本ですが、
映像が主になります、「それでは映像だけで表現しようよ」
でこの映画が作られた感じです。

映像と観客の信頼関係をサイレントでは感じます。
それを突き詰める作品として
この映画が撮られているようです。

落語が演者の意図を汲み、
聞き手が想像力を働かせるのと同じよさが
サイレントにもあります。
それを超えた作品を目指したのがこの映画という
においがプンプンしていました。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年01月30日 07:27