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ブログ 今日のいもたつ

マレーナ 2000仏 ジュゼッペ・トルナトーレ

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マレーナを遠くから愛する片思いしかできない少年が成長してゆくのですが、
魅力あふれるが故のマレーナが、戦争の悲劇と共に、悲劇を被ります。
少年は愛を貫き自分を賭けます。
最後の最後に一言だけマレーネに
「幸せになってください」と声をかけることができます。

この物語は、人の尊厳を犯す人が描かれますが、
戦争という非日常はそれを日常にします。
その中での少年の愛は、非日常でもぶれることはありませんでした。

マレーナは島に戻ります。
島に戻る必要はないかもしれません。
冒険でもあり苦痛でもあります。
しかし、戻って見返すということではなく、
戻って普通に生きることが、過去への決別です。
これからの出直しになります。
ここは私もしかと見届けるシーンです。
これをしなければ次には進めません。

時折の島の描写が鮮やかで、
郷愁を想わせながらラストの仕切り直しと少年の自立を描く、
良い映画でした。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年01月29日 13:22