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ブログ 今日のいもたつ

或る殺人 1959米 オットー・プレミンジャー

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人が人を裁くことには、矛盾があるのですから、
立場によりその結果は変わります。
今までもこれからも、裁判は人が裁くのですから変わりません。

この映画も、裁くことについて描かれていますが、
ただあまりにも不可解なことが多いストーリー進行でした。

その代わりと言ってはですが、
法廷闘争=検事と弁護人の二人の力が入ったシーンは、
とても良く、これ自体が後半のほとんどですから、
ストーリーは別にしても、引き込まれます。

疑惑を両者の言い分で推測し、有罪か無罪を決めるわけですから、
当事者以外は、(当事者を含む時もある)ことの真意はわからずに、
決めなければなりません。
その点では、不可解なまま裁判が進むのは、
映画的ではなく現実的だったとも言えます。
ただ、そこを狙ったようには思えませんでしたが。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年04月01日 07:15