月別記事

ブログ 今日のいもたつ

天井桟敷の人々 1945仏 マルセル・カルネ

100513blog.jpg

劇中劇にまで引き込まれます。
衣装やセットもよし、
冒頭の犯罪大通りの雑踏は見どころです。
こういう雰囲気好きです。
(「ええじゃないか」を思い浮かべました、こっちが元ですね)
そして、なにより洒落た台詞が魅力です。

愛が必要だ。(そんなことはわかっているよ)かも知れませんが
この映画ではそれが大事を、丁寧に訴えています。
自分の色恋が鈍感になっていることを、
生きる本質を「おまえはわかっているのか」と提言してもらいました。

戦時中の製作、様々な困難があったことでしょう。
制約が糧になる好例です。
戦争を肯定はしませんが、
戦時下だから生まれた傑作なのでしょう。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年05月13日 07:21