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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 2009瑞/丁/独 ニールス・アルデン・オプレブ
地味ではない映像だと思いますが、これがハリウッド作品となると、
この匂いはなくなるでしょう。
二人のコンビに味があります。
一見パッとしない男と、
かなりカゲリがある秀才(天才)であり異常っぽいけど応援したくなるヒロイン。
原作も読みたくなります。
少し尖っていて、味わい深かったです。
なかなか見ることがないスウェーデンの自然を
目に出来ることも良いのですが、
この国の宗教観やナチスとの関係を知るきっかけ
になったことも収穫でした。
ピアノ・レッスン 1993豪 ジェーン・カンピオン
男にとっての悲劇は、嫁いできた妻を迎えた初日に、
はじまってしまっていたのでしょう。
妻=主人公にとって命と同じピアノをあまりにも軽視してしまいました。
こういうシーンはいつも自分を振り返り反省してしまいます。
まったく人のことを解らない自分をです。
そのくせに自分のことは解ってほしいのが人です。
映画は、
主人公が声の変わりにピアノと表情と手話で、
あまりにも解らせてくれる表現の演技、
子役の演技、が印象的です。
脚本も主人公の変化を上手く現しています。
カメラも良く、評価が高い作品というのも頷けました。
愛情物語 1955米 ジョージ・シドニー
華やかに成功してゆく前半。
そして悲劇。そこから主人公のタイロン・パワーが
どう生きるかがはじまりました。
自らが選択した、親をまっとうしない生き様が、
もう一つの悲劇に続くストーリーは、
後半からラストまで惹きつけます。
瞬間でしかなかった幸せとずっと過し、
もうそれはないと気づき、
次の幸せを求めることを自分に許し、
(そこには犠牲にしていた自らの子がいました)
もう一度人生が始まったときには・・・。
人生は長いのでしょうか?
短いですね。
だからそれを全うしようという意志を感じる映画でした。
主人公の心の動きをこの時代にまつわる出来事に、
出来事が起こった訳にリンクして伝えています。
*リンドバーグの大西洋横断の頃とアメリカ
*第二次大戦に参加する主人公
*そして戦争の余韻が残るなかの出来事
ひとりの半生を語りながら、
人のわがままと、それを超える人が生きる意義を訴える映画でした。
わら一本の革命 福岡正信
農家必読書で、いまさらながらの読了でした。
自然農の概要は知っているつもりでしたが、
その奥の一番大切な思想は何もわかっていないことに、
なんという無知と感じずにはいられません。
自分がやっている農業の姿は、
ほしいも作りの姿は、
片方からしか、もっと言えば自分の都合でしか、
見ていないし、捉えていないことを知りました。
根底の考えを形に示したのが自然農。
矛盾と知りながら矛盾から逃れられないことを、
もっともがいて考えてみます。
前半は農業指南書、
後半は哲学書ですが、
人にとって最も大切な食からの考えですから、
誰でも身にせまります。
何かをすることにばかりに、生きること、意義を見出そうとする自己に、
なにも疑問を持っていませんでした。
読んで「あっと」叫びました。
いつも目に付く場所に置く本です。
シャンハイ・ナイト 2003米 デヴィッド・ドブギン
ジャッキー・チェンが観たい人が観るお約束の映画ですから、
観た時点で文句はなにも言えません。
そうは言いながら、ジャッキー・チェンならではの、
テンポよいアクションは、ミュージカルのような楽しさがあります。
いつまでも頑張っている姿が好きです。
勇気づけられます。
斜陽 2009日 秋原正俊
ちょっと奇妙な感覚の映画でした。
言わんとすることを醸しているのでしょうけれど、
違和感があります。
原作の時代を現代に持ってくると、
原作の微妙な良さ、感じを受け継ぐのが難しいのではないでしょうか?
キャストを含めて違和感がぬぐえない映画でした。
ただ、人が生きることの切なさは感じました。
雨月物語 1953日 溝口健二
いくつか鑑賞した溝口作品の中の田中絹代さんの中で、
この作品が一番素晴らしかったです。
もちろんこの映画が評価されている美術的なところ
(映像も音楽も凄かった)や、物語の面白さや、
京マチ子さんをはじめとする他の俳優たちの演技も良かった
のですが、何より印象的だったのが田中絹代でした。
みすゞ 2001日 五十嵐匠
金子みすゞという人を、生き方を、どうして生きてきたかを、
を語るために、極力説明を省いています。
半生を映画にしていますが、半生を描きながら、
金子みすゞを観ている者の横に添わせている感じです。
予備知識があった方がその世界を味わえるとも思えますが、
なくても、この天才詩人がいたことをわからせてくれます。
夜空には星がたくさんありますが、
この人の詩は、その星のひとつひとつのような気がしました。
宇宙からのメッセージかもしれません。
天翔るる龍 山村竜也
史料を中心に坂本龍馬の生涯が書かれています。
俯瞰しながらも、時に主観的に龍馬の気持ちを代弁します。
史実から話が進むので、
残された記録から記録までの間の龍馬の行動を、
考えを、他の志士たちと何があったのかを、
想像し想わずにはいられません。
大きな変化の時代には、
ふさわしい役者が揃います。
その役者をプロデュースした坂本龍馬は、天性の才覚だけでなく、
時代を演出する役割にこれ以上ない喜びがあったのでしょう。
ブーベの恋人 1963伊 ルイジ・コメンチーニ
マーラ(クラウディア・カルディナーレ)が
少女からまだ大人になりきれないところから、
精神的に大人になり自負心までも身に付けます。
ラストの元恋人との出会いで、
映画を観終わった後までその余韻に浸せてくれました。
少しずつの変化、わがままで可愛い何も知らないマーラ、
裁判では発言すら出来なかったマーラが、その表情やもっと言えば、
背後の雰囲気まで最初と最後では違う女性になっています。
間違いなくクラウディア・カルディナーレの代表作です。