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【spac演劇】うなぎの回遊 石神夏希 演出

生態がまだ解明できていない“うなぎ”。川から何千kmも離れたマリアナ海領までいって産卵する生命の強さ、またこれ以上ない美味、そしてだから経済の、儲かる道具としてずるい輩に利用されてしまう運命、そのうなぎが縦軸になっています。
そして横軸は演者それぞれの生きてきた歴史です。
コロナの後遺症で記憶を保てなくなった女性、ブラジルから移民をしてきて必死に生きる女性、その女性を励ますようにブラジルのケーキを焼く女性が登場します。
また縦軸のうなぎを調査する科学者や、養鰻業者の男、そのうなぎを釣る市井の親子も劇を進める推進者です。
そして劇中劇として舞台に立っている女優は私はここで生きているといいます。
それは同じ場所に同じように暮らしていながら別の個々人です。
うなぎはどこで産まれてどこに行くのか?それを探っていることをそのまま、私たちは何者なのか?どうして生まれてきたのか、何をするためなのか?そして死ぬとどこに行くのか、死とは何か?を掘り下げる王道の劇でした。
でも面白い、テーマは重たいですが、時にシリアスですが(ブラジル女性がこれまでのことを吐露するシーン等)、リズミカルに場面が変わるので引きずりません。それはそれが世の中だからです。みんな一人の人にかまってなんかいられません。でも貴い存在であることを否定なんかしない構成になっています。

私にも大切な家族がいます。いつまでも可愛がっていたい子供や孫、猫もいます。そして家内にはどんな感謝の言葉でも足りません。
でもいつか別れがきます。だからこそ生きていたいと思わせる劇でした。
最後の皆で食べるケーキはその象徴でした。

追伸
5/5は「立夏」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
二十四節気「立夏」の直接ページはこちら
立夏

【いもたつLife】

日時: 2026年05月05日 15:25