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【spac演劇】マライの虎―ハリマオ モハマド・ファレド・ジャイナル

今年のSPACの世界演劇祭は辛辣なテーマを笑いのオブラートに包んでいる劇が揃っています。
1943年に制作された日本のプロパガンダ映画「マライの虎」を演劇に置き換えるという設定で、二人の日本人男女とマレー系の男女、中国系の男の5人がお互いを尊重しながら、当時の、支配していた日本、その前の支配者イギリス、植民地にされていた東南アジアや中国の立場で映画を解釈し、演劇に活かそうとします。
戦時を振り返り、映画の場面の一つ一つの登場人物の心情をはかります。
これができるのは戦時ではないからです。経済的な軋轢や領土問題の小競り合いがないとは言いませんが、事が起こっていないからばかり違う立場、人種が対等に議論ができます。
それは非常に多大な労力が背景にあるからだと強く感じました。

劇の最終盤に、東京裁判での日本の叫びがありました。
何故裁判官は戦勝国だけだったのか?
何故原爆投下は罪にならないのか?
日本人としてはこの叫びを発する気持ちはよく解ります。
けれど、植民地化された国の人々はどう受け止めるのか、とっても気がかりになりました。
いくら理不尽な裁判であっても、戦勝国の横暴であっても、日本が戦争を起こしたことが、アジアを支配したことが亡くなり訳ではないからです。

【いもたつLife】

日時: 2026年05月06日 15:27