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ブログ 今日のいもたつ

ウィンダミア婦人の扇

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1925年米のサイレント映画です。
最小限の台詞しかないことが前提ですから、
作り手は言葉以外の表情・仕草や映像が醸す雰囲気で、
物語の詳細を語ります。
ストレートではなく、やんわりと浸透させるという感じで。
それが言葉がなくても、ここまで伝わるのかという感動がありました。

作り手も精一杯なら、観客もなんとか汲み取ろうという態度で、
当時の映画=サイレント映画 は成り立っていたのかもしれません。

流れ自体もスローで観客は、どうしてこういう表現、表情、仕草なのか、
ということを感じる時間を与えつつ進むスピードです。
作り手と受け手がキャッチボールしているようです。

ストーリー自体は複雑ではありませんが、(サイレントだから当然かも)
充分に楽しめます。
笑うシーンあり、ハラハラもするし、涙ぐむシーンもあります。
ラストに余韻があるのもうまく、
今まで観てきたサイレント映画とは違う魅力にはまりました。

【いもたつLife】

日時: 2008年12月10日 07:14