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【spac演劇】妖怪の国の与太郎 ジャン・ランベール=ヴィルド、ロレンゾ・マラゲラ 演出

一応筋はあるのですが、設定された制約の中でやりたい放題の喜劇です。
その設定も制約も自由度があるものですから、たくさんのアイデアを出して、面白いものを選びてんこ盛りにした劇でした。

今年一番の馬鹿馬鹿しい死に方をした与太郎が魂を無くしてしまい、それを探すというのが筋で、黄泉の国を彷徨うということなので、色々な妖怪に合います。
黄泉の国ですから制約も緩くとにかく与太郎が魂を探すロードムービーのようです。

馬鹿馬鹿しい死に方とは、夏に口を空けていたらミンミンゼミを飲んでしまったからというもので、与太郎が彷徨い歩く途中で起こる妖怪たちとおやりとりも万事、こんな感じでくだらないギャグの連続でした。

ということなのですが、とにかく美術部は大変だったでしょう。
色々な妖怪の衣装や小道具が次から次へと出てきます。それを7人の俳優がとっかえひっかえで、俳優も着替えだけでも何回やったことでしょう。
馬鹿馬鹿しいこともこれだけ揃えれば立派な出し物にあるなあと感心します。

オチは与太郎が魂をもう探さなくて良いや、のんびりしよう、としたところ、魂が戻る。そう、のんびり生きれば良いよ、ということでした。

妖怪たちの自由自在の様と、なにか悩んでいる与太郎との比較が、結構皮肉で、個人的にはたまには弾けた方が良い生き方ができると痛感しました。
でも面白かったです。

追伸
3/6は「啓蟄」です。二十四節気更新しました。
ご興味がある方は、干し芋のタツマのトップページからどうぞ。
干し芋のタツマ
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啓蟄

【いもたつLife】

日時: 2019年03月06日 12:58