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ブログ 今日のいもたつ

ニノチカ 1939米 エルンスト・ルビッチ

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シーンを見せないで、断片の変化での語り方は心地よくなります。
(3つの帽子が掛け変わるところ)
観客のイメージはそれぞれ違うけれど、
一番自分に合った変化を思い浮かべて、次からの話に入ります。

「ガルボが笑う」は有名なキャッチですが、そのきっかけが、
相手役が自分が意図しないことから始まるのが、そのシーンが言いえています。
そのガルボの豹変ぶりも、他にも共産主義の建前と本質をつく流れも、
よどみなく、最初から最後まで楽しく見ていられます。

1939年の、西の雰囲気がよくあらわれているように感じます。
当時の人の意識とは正反対の、
すでに取り返しのつかない状況になっていることが、
実感できないでいることがこの映画に納まっているように思います。

【いもたつLife】

日時: 2009年11月14日 07:43