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ブログ 今日のいもたつ

女は二度生まれる 1961日 川島雄三

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生まれてから、身近に接する環境の中にしかいなければ、
その環境は自分をつくる全てで、良いも悪いもなにも、
他の環境があることすら想像できません。

生存できるのにあえて、そこを飛び出す必要はありません。
隣の芝生が青く見えるのは、
視ることができるようになってからの話です。

この物語の主人公は、
自分が生きて来たことに始めて疑問を持つことができた。
その時点で終了しています。

傍からみれば可笑しな生き様とわかることも、
当人はそんな感覚はありません。
だけど自分に違和感を覚えました。

ただ、それが果たして幸せにつながるかと言えば
別の話です。
なんだ、全く今まで生きてきた自分と同じではないか!
とても根源的なことを描いている作品です。

【銀幕倶楽部の落ちこぼれ】

日時: 2010年03月05日 06:11